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沖矢さんに渡されたイヤホンの片方を耳に入れると女性独特の声が聞こえてきた。どうやらお茶会か何かをしている様子。





「・・・変な日本語使っちゃって、変な日本語って言えば子供の時から今日に耳に残って離れない言葉があるのよね。」




「え?なんですか?」




「バルシェニクカッタベカ、バルシェは肉を買ったかしら?って意味だと思うんだけどバルシェなんて人に心あたりはないのよね。」





「バルシェニクカッタベカ、ですか?」



「香坂さんみたいに日本語で考えるならもう一つ意味がありますよね。」



「もう一つ?」



「バルシェ憎かったべか?バルシェは憎かったかしら?って意味です。」



「確かにそうも考えられますね。」



バルシェニクカッタベカ、ねぇ。
そう言って考え込んでしまった沖矢さんは無意識なのか考え込みながらポケットに手を入れて何かを探しているようだった。



「タバコですか?」



「あぁ、いけませんね。つい癖で。」



「ここは吸っても大丈夫な部屋ですよ。」



「切らしてしまったんです、美術館へ行く時に買い足そうかと思っていたのですが。」



「どうぞ。私のでよければですが。」



「あ、ありがとうございます。助かります。」



沖矢さんが吸うそれから、いつもの香りではなく私と同じ香りがすることに少しばかりの違和感と嬉しさを感じながら二人で再びガールズトークに耳を傾けた。






「青はチン、蘭はラン、苗字はプースでプースチンランです。」

「蘭は中国読みでもランなんですね。」



「そうです、毛利はマオイ。」



「じゃぁ、私の名前はマオイランか。なんか可愛くていいな。」



そこから香坂さん、青蘭さんの誕生日の話題になりコナンくんが「じゃぁ、二人とも僕とは1日違いだぁ」何て言うものだから背筋が凍るのを隠しきれない。自分の正体を隠しているという自覚があるのだろうかあの名探偵くんは。


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