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私たちがおとなしくしていなさいと言われてそうそうおとなしくしている筈もなく、二人して部屋を飛び出し殺人事件の現場に向かう。途中意外な人物と遭遇してただいま一悶着中。



「沖矢さん、なぜあなたがここに。」



「あなたこそ、コナンくんが呼んだのは警視庁の筈ですが、なぜ公安のあなたがここに?」



「電話があったんです、コナンくんから。彼は来なくていいと言ってはいましたが毛利先生の周りで起きた事件ですから、助手の私が行かないわけにはと、思いまして。」



「そうだったんですね、てっきり警察が信用できないから自らの手で事件を解決しようと思いここへきたのかと思いました。」



「そんなわけないじゃないですか、いくら僕でもそこまで自信満々ではないですよ。」



「私の所にいらした時は自信満々のように見えましたが。」



「そう見えていただけです。ところで、あなたは。」



沖矢昴、安室透の言い合いを沖矢さんの背中越しに観戦していたが、声をかけられるとは思ってなくついビクッと反応してしまう。



「彼女を怖がらせないでくださいよ、安室さん。」

「そういうつもりはなかったのですが、申し訳ありません。」

「いえ、こちらこそ。」

「どうしてあなたがこの船に?」



「沖矢さんに大阪の近代美術館に連れて行ってもらう予定だったのですが、コナンくんにエッグの展示が取りやめになったと聞いて帰ろうとしていたら、鈴木財閥のご令嬢の園子さんに声をかけていただきまして、一緒に東京に帰ることにしたんです。」



「そうだったんですか。それに加えて事件まで起こってしまって、災難でしたね。」



「いえ、とんでもないです。」



「部屋で待っていた方が良いのではないでしょうか?この先は事件現場ですし、女性に事件現場を見せるのはどうかと。」



「大丈夫です、ご心配なく。それに、コナンくんにも呼ばれていますので。」



「そうでしたか、では。一緒に行きましょう。」





コナンくんに呼ばれているなんて嘘ですよね。





と沖矢さんが少し腰をかがめて耳打ちをしてくる「こうでもしないと、追い出されてしまいますので」と小さく返すと少し笑い、姿勢を元に戻した。



船の中を安室さんに続いて歩いている。事件現場に着くと名探偵毛利小五郎が安室さんを見て驚いたような顔で詰め寄っていた。「なんでお前がここに来てるんだ。」「毛利先生のお仕事を見学しようかと。」など、公安の仕事をしている彼とは違った表情で話しをしている。やっぱりこの人は苦手だ。



「僕の顔になにかついていますか?」



「はい?」



「いえ、見つめられているような気がしまして。」



「気がするだけではないでしょうか?」



「そうですか、それは失礼しました。」



危ない、自分でも気がつかないうちに安室さんを見ていたらしい。



一時は鈴木財閥会長の鈴木史郎さんの秘書である西野真人さんが犯人なのではないかということになったらしいが彼は羽毛アレルギーで寒川さんの部屋に切り裂かれた枕の中に詰まっていた羽毛がいたるところに飛び散っていたので彼は犯人ではないとなったらしい。


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