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「鍵が、かかっているな。」
「え?」
どうやら私たちが後から来るというのを忘れて鍵をかけてしまっているようで、仕方なく裏口か何かがないかを探すたにしろの周りを歩き始めた。が、なかなかうまいこと鍵が開いているところもなく。離れのような建物のところまで来てしまった。
「下が見えませんね。」
「ここの外壁が奥に入っているところを見ると、誰かがこれを押して床の穴を開けたんだろう。」
「スコーピオンですか?」
「いや。スコーピオンは坊やたちと共に行動をしているだろう。」
「大丈夫んなんですか、それ?」
「まぁ、坊やのことだ。それほど心配することはないとは思うが。」
離れに行くために降りてきた階段を上がる再度正面玄関へと戻る。しかし、本当にここはネズミの入る隙間もないぐらいにどこもかしこも鍵がかかっている。
正面玄関の呼び鈴を鳴らすも反応がない。城中に響き渡るようになっているはずなのにどうして誰も出てこないのだろうか。
「赤井さん?どうかしましたか?」
「ここの外壁、模様が変ではないか?」
「本当だ、一個だけ他のとは微妙に違いますね。」
外壁に触れコンコンと叩いていると、赤井さんが触れたタイルが先ほどの離れの外壁よろしく奥へと沈んでいった。と同時に私の足元に大きな穴が空いた。
「まじですか。」
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