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上へと手を伸ばすも届かない、なぜこんなにも腕が短いのか。これはもう恨むしかない。自分の腕の短さを。滑り台のような穴を下って行くが怖くて目を瞑っているとふわりと中に浮く感覚が一瞬したかと思ったら、体を擦るような感覚がなくなっている事に気づく。
そのうちに急降下をしていたような感覚もなくなり。勢いが完全に止まってから固く瞑っていた目を開けると、何やら真正面が暗い。暗いというか黒い。
「怪我はないか?」
「あ、赤井さん!?」
どうやら私は赤井さんに抱きとめていただいていた。体を擦るような感覚がなくなったのも赤井さんおおかげだろう。ありがとうございます。
「あ、ありがとうございます。おかげで助かりました。」
「いや、問題ない。」
「ここはお城の下ですか?」
「左右に揺さぶられるような感覚は少しあったが、下へと落ちているという感覚が大きかったから、おそらく城の地下だろう。」
ここの家主は聞きしにまさるからくり好きらしい。
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