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散歩に来たなんて嘘っぱちではあるがコナンくんの知り合いということで海洋娯楽施設《アクアクリスタル》の中に入れてもらいることになった。




モノレールの中で終始コナンくんと「安室さんはデリカシーがない」と散々おちょくってやった。ざまぁ。そんなやりとりをまさか彼が見ているなんて思ってもみなかったのだけれど。




モノレールが動き出し綺麗な水面の上を舐めるように進んで行く。表現が悪かっただろうか。




「ハァーイ、クールキッドのお友達ですか?」




「・・・Who are you?」




「英語上手ですネ、でも大丈夫です。日本語ペラペラです!」




「そうですか。」




「私ジョディと言います。ピーターさんと一緒に来ました。」




「そうですか、それはご丁寧にどうも。」




「What your name?」




「My name is・・・日本語話せるって言っていませんでした?」




「オー、すみません。あまりにも英語の発音素晴らしかったのでつい。で、お名前は?」




「蜂谷誄です。」




「誄ちゃんですね、宜しくお願いします。」




差し出された手を取るととても綺麗な手をしていた、が。一つおかしな点がある。何故彼女の手には拳銃を持っていないとできないようなところに肉刺の後があるのだろうか。本当に彼女はピーターさんって人のただの付き添いの人なのだろうか。




ジョディさんと握手していた手を眺めていると後ろから、また後ろから安室透が声をかけてきた。毎回毎回後ろからとか、もう変質者として警察につい出してやろうか。こいつが警察官だった。




「どうかしましたか。」




「警察に警察官を差し出したい気持ちでいっぱいだな、って。」




「はい?」




「安室さん、手を見せてください。」




「手、ですか?」




差し出された手をペタペタ触り確かめる、やっぱり。




「ありがとうございます。」




「いいえ、お安い御用です。なんなら心臓も出しましょうか?」




「臓物系は好きですが安室さんのはご遠慮します。」




「では誰のならいいんです?」




「・・・鶏。」




「食べ物の話をしていたんでしたっけ?」

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