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今するべき行動はまず単独行動は避けること。そして次に狙われるであろう小山内奈々さんを守ること。いくらあたりが暗いといっても人間の体は有能に作られているわけで暗闇に徐々に目を慣らしていけは少なからず影だけは終えるはず。
刹那、どこからかガラスの割れるような音がした。それは奈々さんを狙ったものだったらしく女性特有の甲高い声をあげて逃げていく奈々さんの声が聞こえた。
「奈々さんダメですここにいてクダサイ!」
「奈々さん!」
奈々さんが付けてきた旭さんに貰ったというマニキュアが光ってる。添えを頼りに奈々さんに近づき声をかけ、手を握る。震えていて、血の気が引いていてとても冷たかった。
「奈々さん、大丈夫です。一人にならなければきっと。」
「で、でも。」
「蜂谷のお姉ちゃん!誰かがそっちに!」
「え?」
隣で甲高い声が響いた。
私の腕を力強く掴んでいた奈々さんの手はいつの間にか解かれていて、暗闇に慣れた目が少しだけ、私に犯人の目を見せてくれた。
カランッ
誰かが何かを蹴ったのだろうか、音が聞こえた。
しばらくして、誰かが配電室で電気をつけてくれたのか。あたりが明るくなった。部屋に着いた明かりは私の足元の奈々さんを照らす。
「・・・奈々さん。」
「どいてくれ・・・、死んでる。」
「スペードの7とジョーカー。」
「村上です、村上が居るんです。この建物の中に。」
奈々さんに駆け寄った目暮警部と毛利さん、奈々さんが死んでいるのを確認すると毛利さんは白鳥警部とともの館内に村上がいるか探しに駆け出してしまった。
「宍戸さん。」
「なんだい、蜂谷ちゃん?」
「現場の写真を撮っておいてください。」
「君、勝手に!」
「応援がここに来られない以上、現場の証拠を収めておく必要があります。」
「では、宍戸さん。後ほどデータはこちらに渡していただきます。」
「えぇ、もちろんですとも。」
現場に倒れている奈々さんに近ずくコナンくん。何か犯人につながる手がかりがないか探しているのだろう。警部さんと付け爪の話や、夜光塗料入りのマニキュアの話をしている。
「コナンくん、何かわかったかい?」
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