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コナンSIDE
展望デッキに向かうエレベータに乗って上に上がっていく。飛行船の内部が見られるというだけあって少年探偵団の3人は興奮がとまんねーみたいだ。
「蜂谷お姉さんの言ってた大人の休憩ってなんだろうな?」
「ついてけばよかったかな?」
「バーロー、ついてったって意味ねーよ。」
「コナンくんは、わかるの?」
「タバコだよ、タバコ。」
「タバコ?」
「蜂谷のお姉さんは20歳過ぎてるだろ、タバコを吸ってもいい年だし。大人の休憩って言ってる時右手の人差し指と中指で何かを挟むようにしてただろ?」
「そうですか、じゃぁ僕たちが言っても邪魔なだけですね。」
こいつらが蜂谷さんを異様なまでに気に入っているのはわかる。もともと蜂谷さんは人を引き付けるような雰囲気を持っていると思うし。あの赤井さんが入れ込んでいるくらいだ。なんにかあるに違いないんだが。それが良い意味で何かがあるならいいんだが。
「蜂谷さんの悩みかしら?」
「あぁ。」
「なにか引っかかるんだよな。」
「彼女、組織の一員ってわけじゃないわよ。」
「それは知ってるんだけど。」
組織の一員とかそういう違和感ではない。情報を集めるという行為に対しての違和感が湧いてくる。なんせあのキッドに情報の守り神とさえ言わせてしまうぐらいだ。きっと何かある。
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