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事件は無事全てが解決、大阪で仏像を盗もうとしていた藤岡隆道の仲間も西の高校生探偵のおかげでお縄となり、今は警察署かどこかでコッテリと絞られているだろう。
飛行船が無事原型を留めたまま大阪にたどり着いたということで簡単な現場検証に立会い、今はなぜか、アメリカにいったと思われていた、赤井秀一さんとその仲間と対峙している。
子供達とは離れた影になるところに呼び出されたのは、あの場に日本警察がわんさかいるのと、赤井さんがまだ哀ちゃんと対峙するわけにはいかないからだろう。
「初めまして、キャメルと申します。」
「どうも、蜂谷誄です。」
差し出された手を、自らの手を振り拒むとキャメル捜査官は不思議そうな顔でこちらを見た。
「漆でかぶれてしまっているので、あまり触らないほうがいいと思いまして。握手はまたの機会で。」
「あぁ、お気遣い感謝します。」
帰りは FBIの車で一緒に帰るという赤井さんの強行により、なんの因果かキャメス捜査官の運転する車で帰ることになった。
服は長袖に変えられ、発疹が出ている両手には包帯が巻かれている。別に痛くはないのだが痛々しいほどに巻かれた包帯を見て赤井さんは私を自分の横に座るよう促したが、全力で遠慮を決め込みキャメル捜査官の隣、つまり助手席に座らせてもらうことにした。後ろには赤井さん、ジョディ捜査官が座っている。
東京までどんぐらいかかるんだろう。
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