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車は高速道路に乗り、一路東京を目指している。
大阪から東京まではかなりの道のりで途中何度か休憩を挟みながら次の日の午前中には東京に無事辿り着いた。
家に帰ってお風呂に入ってさて寝てしまおうかというときに玄関のチャイムがなりコナンくんと赤井さんが扉の前に怖い顔をして立っていた。
「お姉さん、教えて欲しいことがあるんだ。」
眠たい目を擦り擦り赤井さんとコナンくんに飲み物を出して私も二人の向かいのソファに座るとコナンくんが鋭い眼光のもの口を開いた。
「お姉さんってなにか仕事でもしてるの?」
「仕事、というと?」
「蘭姉ちゃんから、預かってきたんだ。」
コナンくんが取り出したのはわたしの商売道具だった。コナンくんはパソコンの起動画面をこちらに見せて「パスワードがわからないから開けられないけど、蘭姉ちゃんはこれを大事な商売道具だから預かっててって、誄姉ちゃんに渡されたって言ってたよ。」と言っている。
彼より先に蘭ちゃんからパソコンを回収しなかったのは私の落ち度である。というか、藤岡さんのことや、まさかここにFBIが来るなんて思っておらず、すっかり忘れていた。
「世界的ハッカー集団GIG。」
「お姉ちゃん、そこに入ってるの?」
さすが名探偵とFBI。
「Greedy information group、意味は強欲な情報集団。表向きにできる活動から裏の活動までしているそうだが。」
「その集団は世界的に優秀なハッカーを集めて、情報要請があればどんな情報でも調べる集団だよね。多分警察もそれを利用している事件は多いと思うよ。」
「10%。」
「え?」
「10%正解ってところかな?」
コナンくんたちがどういう情報網を使って調べたのかは知らないけれど、わざと表沙汰にしている情報に簡単に引っかかっているところ見ると笑いがこみ上げてくる。だって、私が世界的な集団所属してるわけないじゃない。
「まず、世界的に優秀なハッカーってところが間違ってます。」
「嘘をつくな。あれだけの情報を手に入れるんだ世界各国のハッカーからの情報でなければ手に入れられるわけがない。」
「そこまで調べてしまったのなら言いますけど、秘密にしてくださいね。」
コナンくんに渡されたパソコンを立ち上げて二人が見たであろうサイトのページを二人に見せる。
「これが多分二人が見たサイトですよね。この中のこれをクリックしてある番号を入れるとこのサイトが立ち上がる。これはいわゆるオープンドアサイトって言って私たちのことを探ろうとしている人たちをわざと誘うために作ったページです。」
「オープンドア?」
「二人はまんまとそれに引っかかったってことです。本当はここにこの番号を入れる。」
「7181144。」
「二人が入れたのは71855426ですよね?」
「Greedyではないということか。」
パスワードを割り出すのは簡単、26文字ある英字をただ番号順に並べその番号通り数字を打っていけばいい。
「そう、そもそもGreedy information groupが間違ってますよ。」
「え?」
「本当はGrand in the Grand。」
「Grandってあのお店の名前?」
二人が引っかかったサイトを開くとトップ画面に先ほど赤井さんの言っていたGreedy information groupという文字がでてくる。これこそがハッタリであって敵を欺く罠。このパソコンを閲覧したのが誰かはわかっていたし、それが赤井さんだという事もわかっていた。足跡を残してのサイト内のお散歩は危険ですからやめたほうがいいですよ。
「そう、世界的ハッカー集団なんて嘘で本当は私とジョグとママの三人でやっているグループなんです。」
「たった三人で?」
「Grand in the Grand、通称GIG。Gはgather、Rはreal、Aはacquaint、Nはnotification、Dはdemandでそれぞでの意味が集める、本当の、知らせる、通知、要求って意味なんです。」
「要求通り本当の情報を集めて通知し知らせる。」
「そういう事。私たちは依頼があればどんな情報だって集める、それがたとえ危ない事だろうとも。」
「・・・すぐに手を引け。」
「嫌です。」
確固たる決意を持ってこの仕事をしてる事。そして私だけの決意ではなくこれは3人の決意のもと立ち上げられた団体である事。それらがこの団体の生存の糧であり大きな支柱、今私がこの仕事を辞めれば二人に申し訳ないし、やめるわけにはいかなかった。
「藤岡さんをああやって追い詰めたのも、何か理由があるんでしょう?」
「情報の開示途中の持ち逃げを禁じる。」
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