プラチナブロンド
買い物が全て終わり、アイスクリームパーラーのテラスでひと休みすることになった。
「とっても楽しい買い物だったわ!私こんなに楽しかったの久々だもの!」
「幾ら何でもはしゃぎすぎだと思うけど」
買ったアイスを一口パクリと食べればとっても甘く、なのにサッパリとした味わいで凄く美味しかった。
何も言わずにトムのアイスをスプーンで掬って食べれば、トムも真似したように私のアイスを掻っ攫っていく。
トムの場合は容赦がないのだけれど。
私がトムから掬った量の3倍多く掬ったトムは涼しい顔でそれを食べた。
「それにしてもホグワーツではどんな授業をするのかしら?私、ついていけるか心配だわ」
「…まあ、まず小学校で習ったような内容ではないだろうね」
「それはそうだろうけど。私、早く杖を振りたくて仕方がないの。」
そういって私が取り出したのは、先程買ったばかりの杖だった。
オリバンダー曰く、非常に強力だとは言っていたけれどまだ私にその実感が湧く訳がないので、早く使ってみたいのだ。
「杖が強力ってことは私がそれに見合う所有者だろうってことかしら」
「そういうことだろうな。僕のも平凡な魔法使いは選ばないと言っていたし、まるで杖が選ぶみたいだな」
「やっぱり魔法使いの世界はとっても不思議ね」
杖をテーブルに置いてアイスを食べていると、不意に強い風が吹いて、コロコロと杖が床に落ちてしまった。
慌てて拾おうと思い手を伸ばせばスラリとした白い手が伸びて私の杖を拾い差し出した。
「杖はもっと大事にしたほうがいい」
「ごめんなさい。買ったばかりでちょっと浮かれてたわ。どうもありがとう。」
そういって杖を受け取り、顔を見上げれば、プラチナブロンドの髪がよく似合うとても綺麗な顔をした男性だった。