「定助さん」
新しく来た広瀬さんと仲の良さそうな男の人はここに住むことになったらしい、父さんが決めてきたことだから反対する人間などいない。嗚呼、兄は別だろう、権限があるわけじゃないが父さんとよく言い合っているのを見るし、次男である常秀兄さんは妙に定助さん嫌がっているようだ。たぶん広瀬さんと定助さんの距離が近いからだろう。
常秀兄さん(^Д^)9mプギャー
「えーっとォ…」
写真を撮るはずだったが長男がいないと意味がない、ということで広瀬さんが居る内に定助さんと話しておこうと父さんを遮った。後ろでこらっという声ににっと笑ってみせる。困った顔の定助さんに広瀬さんが「顔の似ない三男よ」と小声で囁いている、失礼な顔は一応鳩姉さんと似てるじゃないか。
「俺、AAAってんだァよろしく。何かあったら言って、協力するし」
「う〜ん」
「広瀬さんも久しぶり、また髪触らしてねー」
「うん…やるならカワイーくしてねェ期待してる」
「ありがと」
一応区切りよく話を終わらせ、可愛く笑った広瀬さんに手をふってまだ困惑している定助さんに笑いかけてリビングに入る、じきに広瀬さんが家から出され定助さんが父さんにこの家についてを知らされるんだろう。家のことには父さんうるさいから面倒くさくなる前に自室に逃げようと冷蔵庫からジュースを持ち出す、なにをしているんですかと言わんばかりの虹村さんの視線が痛い。
「俺じゃなくて、AAAの部屋にしたらいいだろォ!」
「ん?ああ、それもいい…あ、いや、AAAの部屋は二階だからだめだ」
「はぁァッ?!意味がわかんねぇよ!おい、AAA!」
「…虹村さんAAAは?」
「自室に戻られました」
「AAAィ!!!」
俺は一気に階段を駆け上がった、逃げるが勝ちだって言うじゃん?
← →
戻る TOP