「あれ、皆いるじゃん。おはよー」
「やぁーん、お留守番担当のはずだったAAAおはよぉ。AAAだけは私の味方よねぇ?」
「ん〜?なに…何?鳩姉さんなにかしちゃったワケ?」
よいしょと椅子に座ると水着の皆がグチグチと話し出した、俺が学校の実技テストで行けないから留守番役にするぐらいには楽しみにしていたハワイ旅行を鳩姉さんのなにかで台無しのようだ、父さんの水着がなんとなく朝からはきつい。鳩姉さんと大弥ちゃんの水着は最っ高に目の保養だけどさァ。
「そもそも鳩おネェちゃん、パスポート取ってなかったのォォー。出国できないィわァんン」
「あちゃー、鳩姉さんのパスポートが原因かよォ」
「だってェ、ハワイがアメリカっていうの誰もいってくんなかったんだもんン〜っ。真珠湾とか漢字じゃん、カメハメ派とかもォ。パパ、ご機嫌直してェェお願いィ」
「知らん。俺の娘がこんなにもバカだったとは…」
虹村さん特製のパンケーキを食べながらちょっと笑ってしまった、鳩姉さんらしいといえばらしいミスではある。常秀兄さんも起きてきたみたいだ…水着着てないけど。
「オレは神を信じてないからな…。そもそも、最初から飛行機なんて不安なもの絶対に乗らねェー、これからもハワイなんか行かないよ」
「お前、何言ってんだ?」
はじまりかけた常秀兄さんの神様いない話から続く俺の嫌いなもの話、これ、長引くと面倒くさいんだよなぁ…今は父さんの声と常秀兄さんの関心がパンケーキと賞味期限にいっちゃったから良かったけど。小さいときからよぉく聞かされてたしもう聞きたくない、ほんと常秀兄さんもよくやるよ。
「あら…神様はいるわよォ、だってそのミルクを出した牛だってあたしたち人間だって、神様が造ったから存在しているのよ」
「オレは牛なんかとは絶対友達にはならねーからな、牛と人間が一緒だなんて不安でしょうがねぇェ」
「牛と友達だなんて誰か言ったんだよ〜、あ、虹村さんのパンケーキ食わないなら食っちゃうよー」
「もう面倒くさいヤツだな、虹村さん新しい牛乳あるのか…?」
ひょいと常秀兄さんの虹村さん特製パンケーキを横取りしてシロップをかける、小さく常秀兄さんの舌打ちが聞こえたけどこの際無視だ。
「憲助さん、オレ学校に行きたい」
ごきゅんと喉が鳴った


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