「おはようございます、密葉さん」
「…おはようAAA君」
「はぁーい、つるぎちゃんもおはよう」
「おはよう、AAAおじちゃん」
よいしょぉとおっさんみたいな声を出しながらつるぎちゃんを抱き上げると、彼は…おっと違った…彼女はふふと笑ってから俺の首に手をまわした。意外にも甥…ごほんっ、間違えた。姪っ子とは仲がいい方だ、家族は仲良くがモットーでもあるし女の子には優しくしなきゃならないんだからなァ。それよりも、俺は今日に限ってつるぎちゃんに酷い事を言ってしまわないといけなくなるかもしれない、昨日のことを聞かなきゃならないんだ
「つるぎちゃん、聞きたいことがあるんだけど…」
「おい、AAA。昨日のテストどうだったんだ?」
「ジーザス!父さんタイミング悪くてびっくりだよ!」
「んあ?」
父さんはなんだよと言わんばかりの顔で水を一気に飲んだ、するりとつるぎちゃんが腕の中から抜けて温かさまでもを無くしてしまった。聞くのは後にしてもいいかとため息をついてから虹村さんが作った朝食を運びながら返事をする、今日もおいしそうだ
「まぁ、一応テストは大丈夫だと思うよ?」
「一応ってなんだよ」
「コンビ組んだ子のメイク、ちょっとイメージ違ったからさ〜まぁ一位ではないだろうね」
「あらァ?そうなの〜?早くプロになってくれなきゃ私の髪触らしてあげないわよォ〜?」
「鳩姉さん鬼畜!かわいい弟なんだからちょっとは大目に見て〜」
「AAAのカット好きよ?でも、今はまだまだねェん」
家族からのお世辞のない評価にちょっぴり悔しいなと思いながら、一応は認めてはもらえてるために小さく笑みがこぼれた。父さんだって学校に行くことを反対したことはない、鳩姉さんだって何度も練習代わりになってくれて最近のモデルの中で流行っていることも教えてくれる、大弥ちゃんだって鳩姉さんと同じようにしながら応援してくれている、兄さん2人はどうだか知らないが馬鹿にしないんだから、まぁ、大丈夫だろう、俺はそうやって地道に幸せばかりつめて生きていくんだろうか?んん、なんて話を考えるヒマがあるなら腕をあげよう。本当に考えるヒマがあるならやろう…。
「あれ、大弥ちゃんも常秀兄さんも定助さんもまだ?」
「ん〜?ああ、大弥は定助と一緒に来るんじゃあないか?」
「最近仲良いもんね、うーんならジャムは置いとこうか。虹村さんかして〜」
「AAAったら、まだ「さん」付けなの?家族なんだから取っちゃいなさいよ」
「いや、なんか馴れなくてさ…まぁ、直になれるよ」
馴れたら呼べるさと笑って莓のジャムと自家製のレモンの蜂蜜ジャムを置く、鳩姉さんもそうよねと笑いながらカップを手にとった。あれ、なんか、忘れてないか?俺…ああ、つるぎちゃんだ!あー…うーん…昼ぐらいに聞くか…。
「おはよォAAA」
「あ、おはよう大弥ちゃん。定助さんも」
「ン、おはよう」
皿も並べて大あくびをした後、虹村さんからチーズも渡されて机に置いた。
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