2つのシステム
クロームちゃんは雲雀さんの助言とボンゴレリングの力と自身の幻覚で一命を取り留めたけど、5日後の殴り込みにはとても参加できない状態になった。
命が助かっただけ本当に良かったけど、この時代の六道骸が生きているかはだいぶ心配だ。
一応あんな人でもツナ君の守護者だし。
ラルさんも非73線 を浴び過ぎて体がボロボロだということがわかった。
こんな状態じゃツナ君は殴り込みなんてしないなって思っていたら、意外にもツナ君は決行を決断した。
敵のアジトに行けば六道骸のことも非73線 のこともわかるかもしれないしゆっくりしていたら手遅れになりそう、みんなにこんな状況 にいて欲しくない、それがツナ君の殴り込み決行を決断した理由みたいだ。
優しい理由に心がじんわり温まる。
ツナ君の優しさはどんなに強くなっても昔から変わらない。
だから僕はツナ君を守りたい、ツナ君の力になりたいと強く願うんだ。
「くっそー!!やっぱりわからねーぜ!!」
僕が資料を広げているテーブルの後ろのテーブルで匣 を広げている獄寺君は右手で頭をかいている。
頭の中を整理したいのかぶつぶつと何か独り言を喋っている。
そんな獄寺君に追い討ちをかけるように、さっきまで床で爪研ぎをしていた猫ちゃんがテーブルに乗って、匣 の上でゴロゴロ寝転がる。
当然獄寺君はそれに怒って猫ちゃんと喧嘩になった。
勝ったのは猫ちゃんの方だった。
「獄寺君、大丈夫?」
さすがに心配になって獄寺君の傍に立って聞いてみた。
「ああ…」
獄寺君は僕からテーブルの方へ視線を移して、目を見開く。
「げっ、やっべ!!壊しちまった!!どこのパーツだよ、これ!リングみてーだけど…」
自分の言葉でハッとなった獄寺君はそのリングを人差し指にはめた。
そして炎を灯す。
力強い赤い炎を灯すボンゴレリングとは反対に薄らとした青い炎を髑髏のリングは灯した。
「これって雨の炎?」
「みてーだな。もしかして…」
獄寺君は雨の炎で他の匣 を開けようと試みて、追加で3つの匣 が空いた。
獄寺君は新しく空いた匣 から出てきたパーツの中に新たなリングを見つけて、炎を灯した。
今度は雷だった。
とりあえず何かを掴みかけている獄寺君を邪魔しないように僕は自分の作業をした。
僕はルーズリーフにロボ達ができることを箇条書きにして、それらが組み合わせられないか考えた。
数時間くらい経っただろうか。
「にゃおん」
さっきまで床で昼寝をしていた猫ちゃんがテーブルに乗ってきて、ペンを持っている僕の右手に擦り寄る。
「しょうがないなー」
僕は猫ちゃんの頭を撫でる。
猫ちゃんは気持ち良さそうに顎を突き出すので今度は顎下を撫でた。
猫ちゃんはゴロゴロ喉を鳴らす。
すごく可愛い。
なんだろう、心を開いた相手にはとことん懐く辺りが獄寺君と似てる。
「っしゃあ!!」
大きな声に驚いて振り返ると後ろで獄寺君がガッツポーズをしていた。
しかもいつの間にか全部の匣 が開いてるし、シールドのようなものが獄寺君の周りで浮いている。
「獄寺君、上手くいったの?このシールドみたいなやつ何?」
猫ちゃんから離れて僕は獄寺君の近くに寄った。
「ああ、だいたい理解できた。このシールドは2属性の炎のシールドだ。」
「2属性?」
そう言われて目を凝らすと1番手前のシールドは嵐の炎を纏っているように見えて、その表面に薄ら雨の炎がコーティングされていた。
「じゃあこのシールドは雨の沈静で敵の攻撃を弱体化させてから嵐の分解で完全に防ぐってこと?」
「そういうことだな。」
「そ…そ…それだぁ!!」
僕もピンと閃いてしまった。
スクーデに炎をコーティングすればこれまでの弱点が解決できると思った。
それにヤマアラシのマリオとルイージ、カピバラの孫悟空、沙悟浄、猪八戒は防御技がある。
僕は早速4つの匣 を開けた。
「ロボ!サツマ!マリオ!ルイージ!孫悟空!猪八戒!沙悟浄!」
「マリオ…?サツマ…?それに西遊記の…?おまえどーいうネーミングセンスしてんだよ。」
獄寺君が少し呆れた表情で僕を見る。
そんな彼の様子とは裏腹に僕はドヤる。
「よくぞ聞いてくれました!ロボは狼王ロボから、ヤマアラシ達は兄弟だからマリオとルイージ、カピバラはテンジクネズミ科らしくてテンジクと言えば西遊記かなと思って三蔵法師に仕える3人の名前にしたんだ。それでサツマは…」
そう、サツマこそ1番獄寺君に命名理由を聞いて欲しい子。
「ハヤブサだから漢字が獄寺君の隼 と一緒だなーって思って最初ハヤトにしようかと思ったんだけど、それじゃ紛らわしーかなと思って薩摩隼人からサツマを取ったんだ!」
「なっ…」
獄寺君は顔を赤らめる。
照れ屋だな〜。
「マリオ、ルイージ、防御体勢」
「キュウッ」
マリオとルイージは全身を覆う針を増やして伸ばして、針の盾を作る。
「サツマ、マリオとルイージの盾を雷の硬化で強くできる?」
サツマはマリオとルイージの近くをスッと飛び、通過する時に雷の炎を放出した。
盾が雲だけでなくて雷の炎も帯びる。
「ロボ、更にこの盾の炎を増殖させることはできる?。」
ロボは盾の前に立ち、口から雲の炎を吐く。
するとみるみるうちに小さな盾が帯びる炎が大炎になった。
「僕のスクーデの弱点がカバーされてる。」
スクーデの弱点は攻撃されないと起動しないこと、僕が起点になるから遠隔操作できないこと、相手の出力に合わせて防御力が決まることだ。
どれもマリオ達がいれば克服できる。
「だったら守屋、これ試し撃ちさせてくれねーか?」
「え?ここで?」
獄寺君は僕の質問に答える前に僕に銃口を向けてきた。
咄嗟にロボ達に指示を出した。
「みんな!最大防御!」
「ワオーーーーン!」
マリオとルイージは僕の前で針の盾を構える。
サツマはマリオ達の横を掠めて雷の炎を付与し、そのまま八戒の首根っこを咥えて、天井近くに持ち上げた。
マリオ達の前に悟空と悟浄が前に出てくる。
悟空、悟浄、八戒が作った三角形の中に雨の炎が張られる。
ロボが再度遠吠えを上げて、悟空達、マリオ達が帯びる炎の出力が上がった。
そんなタイミングで獄寺君は容赦なく攻撃を放った。
多分嵐と雷の掛け合わせの砲撃だ。
まず悟空達が作った三角形を通った時点で雨の沈静の効果で攻撃の威力は落ちていた。
その上でマリオ達に砲撃が当たる。
マリオ達が作る盾はスクーデと違って攻撃の反射はしないみたいで、ただ攻撃を受け止めている。
死ぬ気の炎同士のぶつかり合いのせいで、辺りにどんどん熱が篭っていく。
「ちょ!獄寺君!そろそろ部屋が壊れっ…」
マリオとルイージの針の盾の表面で爆発が起きる。
さすがにこれには自分のスクーデを張って防御した。
獄寺君も自分のシールドで防御はしたっぽい。
ちょっと焦げてるし、巻き込まれた猫ちゃんが獄寺君の頭上で怒ってるけど。
炎を使い切ったのか兵器は全部匣 に戻って行った。
「よし、SISTEMA C.A.I.の完成は見えたぜ。あとは10代目に…こいつをどう説明すっかだな。」
「そりゃー、嵐の匣 兵器です、じゃない?」
「兵器としちゃ役に立たねーぞ?」
「そうかなー?僕の小さなマリオも雲雀さんのハリネズミも小さいけど強力な兵器だし、隠れた力があるのかも。おいで、猫ちゃん。」
「にゃっ」
獄寺君の頭の上に乗っている猫ちゃんを捕まえて、僕の肩に前足を引っ掛けるように乗せる。
猫ちゃんは大人しく抱っこさせてくれた。
「ご、獄寺君……今の何?」
その声でやっと僕と獄寺君はツナ君とリボーン様と山本君が資料室の前にいたことに気付いたのだった。
明らかに爆発に巻き込まれたであろうその姿に獄寺君は顔を青くした。
命が助かっただけ本当に良かったけど、この時代の六道骸が生きているかはだいぶ心配だ。
一応あんな人でもツナ君の守護者だし。
ラルさんも
こんな状態じゃツナ君は殴り込みなんてしないなって思っていたら、意外にもツナ君は決行を決断した。
敵のアジトに行けば六道骸のことも
優しい理由に心がじんわり温まる。
ツナ君の優しさはどんなに強くなっても昔から変わらない。
だから僕はツナ君を守りたい、ツナ君の力になりたいと強く願うんだ。
「くっそー!!やっぱりわからねーぜ!!」
僕が資料を広げているテーブルの後ろのテーブルで
頭の中を整理したいのかぶつぶつと何か独り言を喋っている。
そんな獄寺君に追い討ちをかけるように、さっきまで床で爪研ぎをしていた猫ちゃんがテーブルに乗って、
当然獄寺君はそれに怒って猫ちゃんと喧嘩になった。
勝ったのは猫ちゃんの方だった。
「獄寺君、大丈夫?」
さすがに心配になって獄寺君の傍に立って聞いてみた。
「ああ…」
獄寺君は僕からテーブルの方へ視線を移して、目を見開く。
「げっ、やっべ!!壊しちまった!!どこのパーツだよ、これ!リングみてーだけど…」
自分の言葉でハッとなった獄寺君はそのリングを人差し指にはめた。
そして炎を灯す。
力強い赤い炎を灯すボンゴレリングとは反対に薄らとした青い炎を髑髏のリングは灯した。
「これって雨の炎?」
「みてーだな。もしかして…」
獄寺君は雨の炎で他の
獄寺君は新しく空いた
今度は雷だった。
とりあえず何かを掴みかけている獄寺君を邪魔しないように僕は自分の作業をした。
僕はルーズリーフにロボ達ができることを箇条書きにして、それらが組み合わせられないか考えた。
数時間くらい経っただろうか。
「にゃおん」
さっきまで床で昼寝をしていた猫ちゃんがテーブルに乗ってきて、ペンを持っている僕の右手に擦り寄る。
「しょうがないなー」
僕は猫ちゃんの頭を撫でる。
猫ちゃんは気持ち良さそうに顎を突き出すので今度は顎下を撫でた。
猫ちゃんはゴロゴロ喉を鳴らす。
すごく可愛い。
なんだろう、心を開いた相手にはとことん懐く辺りが獄寺君と似てる。
「っしゃあ!!」
大きな声に驚いて振り返ると後ろで獄寺君がガッツポーズをしていた。
しかもいつの間にか全部の
「獄寺君、上手くいったの?このシールドみたいなやつ何?」
猫ちゃんから離れて僕は獄寺君の近くに寄った。
「ああ、だいたい理解できた。このシールドは2属性の炎のシールドだ。」
「2属性?」
そう言われて目を凝らすと1番手前のシールドは嵐の炎を纏っているように見えて、その表面に薄ら雨の炎がコーティングされていた。
「じゃあこのシールドは雨の沈静で敵の攻撃を弱体化させてから嵐の分解で完全に防ぐってこと?」
「そういうことだな。」
「そ…そ…それだぁ!!」
僕もピンと閃いてしまった。
スクーデに炎をコーティングすればこれまでの弱点が解決できると思った。
それにヤマアラシのマリオとルイージ、カピバラの孫悟空、沙悟浄、猪八戒は防御技がある。
僕は早速4つの
「ロボ!サツマ!マリオ!ルイージ!孫悟空!猪八戒!沙悟浄!」
「マリオ…?サツマ…?それに西遊記の…?おまえどーいうネーミングセンスしてんだよ。」
獄寺君が少し呆れた表情で僕を見る。
そんな彼の様子とは裏腹に僕はドヤる。
「よくぞ聞いてくれました!ロボは狼王ロボから、ヤマアラシ達は兄弟だからマリオとルイージ、カピバラはテンジクネズミ科らしくてテンジクと言えば西遊記かなと思って三蔵法師に仕える3人の名前にしたんだ。それでサツマは…」
そう、サツマこそ1番獄寺君に命名理由を聞いて欲しい子。
「ハヤブサだから漢字が獄寺君の
「なっ…」
獄寺君は顔を赤らめる。
照れ屋だな〜。
「マリオ、ルイージ、防御体勢」
「キュウッ」
マリオとルイージは全身を覆う針を増やして伸ばして、針の盾を作る。
「サツマ、マリオとルイージの盾を雷の硬化で強くできる?」
サツマはマリオとルイージの近くをスッと飛び、通過する時に雷の炎を放出した。
盾が雲だけでなくて雷の炎も帯びる。
「ロボ、更にこの盾の炎を増殖させることはできる?。」
ロボは盾の前に立ち、口から雲の炎を吐く。
するとみるみるうちに小さな盾が帯びる炎が大炎になった。
「僕のスクーデの弱点がカバーされてる。」
スクーデの弱点は攻撃されないと起動しないこと、僕が起点になるから遠隔操作できないこと、相手の出力に合わせて防御力が決まることだ。
どれもマリオ達がいれば克服できる。
「だったら守屋、これ試し撃ちさせてくれねーか?」
「え?ここで?」
獄寺君は僕の質問に答える前に僕に銃口を向けてきた。
咄嗟にロボ達に指示を出した。
「みんな!最大防御!」
「ワオーーーーン!」
マリオとルイージは僕の前で針の盾を構える。
サツマはマリオ達の横を掠めて雷の炎を付与し、そのまま八戒の首根っこを咥えて、天井近くに持ち上げた。
マリオ達の前に悟空と悟浄が前に出てくる。
悟空、悟浄、八戒が作った三角形の中に雨の炎が張られる。
ロボが再度遠吠えを上げて、悟空達、マリオ達が帯びる炎の出力が上がった。
そんなタイミングで獄寺君は容赦なく攻撃を放った。
多分嵐と雷の掛け合わせの砲撃だ。
まず悟空達が作った三角形を通った時点で雨の沈静の効果で攻撃の威力は落ちていた。
その上でマリオ達に砲撃が当たる。
マリオ達が作る盾はスクーデと違って攻撃の反射はしないみたいで、ただ攻撃を受け止めている。
死ぬ気の炎同士のぶつかり合いのせいで、辺りにどんどん熱が篭っていく。
「ちょ!獄寺君!そろそろ部屋が壊れっ…」
マリオとルイージの針の盾の表面で爆発が起きる。
さすがにこれには自分のスクーデを張って防御した。
獄寺君も自分のシールドで防御はしたっぽい。
ちょっと焦げてるし、巻き込まれた猫ちゃんが獄寺君の頭上で怒ってるけど。
炎を使い切ったのか兵器は全部
「よし、SISTEMA C.A.I.の完成は見えたぜ。あとは10代目に…こいつをどう説明すっかだな。」
「そりゃー、嵐の
「兵器としちゃ役に立たねーぞ?」
「そうかなー?僕の小さなマリオも雲雀さんのハリネズミも小さいけど強力な兵器だし、隠れた力があるのかも。おいで、猫ちゃん。」
「にゃっ」
獄寺君の頭の上に乗っている猫ちゃんを捕まえて、僕の肩に前足を引っ掛けるように乗せる。
猫ちゃんは大人しく抱っこさせてくれた。
「ご、獄寺君……今の何?」
その声でやっと僕と獄寺君はツナ君とリボーン様と山本君が資料室の前にいたことに気付いたのだった。
明らかに爆発に巻き込まれたであろうその姿に獄寺君は顔を青くした。
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