同盟組みました友達出来ました
私は学校というもの非常に憧れを抱いて居る。
小さい頃から身体が弱い所為で、部屋で勉強、友達と言える友達は幼馴染の綾だけ。
…なのに、小学三になったら、外国に転校するし、…余計に体調崩すきっかけだったりする(精神的な…?)。
綾とは国際電話、手紙、メールでやりとりしてたけど…。
ふふふ、そうしてようやく私は学校というものに通えている。
…中学のとき、ろくな思い出ないし。
学校と言えば、屋上でさぼったり、お弁当食べたり、牛乳パックの飲み物を飲みながらおしゃべり、授業中に回ってくる手紙!
そんな漫画の知識の憧れしか持ってない私が、高校生活での目標は…綾以外の友達を作る!である。
…人間頑張り過ぎちゃいけない、うん。
*
人生そう上手くはいかない…。
入学式というクラスメイトとのドキドキワクワクの初対面。
綾と同じクラスだった。それは嬉しい。
なのに、綾さんは今日風邪でお休みなのだ。
何かすごい見られてる気がする。
いや、気の所為だよ。
自意識過剰も甚だしいって。
…めっちゃ緊張する…うう、何か気分悪くなりそう。
ん?…隣の男の子、大丈夫…?
顔青い…?
「…あ、あの。」
「へっ?」
「だいじょうぶ?顔色悪いみたいだけど…。」
「いや…この後の、自己紹介とかあるのかと思ったら、緊張しちゃって。」
男の子は気まずそうに苦笑いをした。
わ、分かる…っ!
思わず手を握りそうになるのを我慢する。
「わ、私も緊張しちゃって!…人見知りで、こういうの苦手なんだよね。」
「人見知りなの?」
「うん…人見知りというか、ビビりというか、チキンというか…。
大きい音とかも苦手で。」
「俺も…っ!
急に肩と叩かれると、びくってなっちゃうんだよなぁ。」
「なるなる…っ!」
私と男の子は頷き合い、今までのビビり話に花を咲かせた。
「…あ、それでね、…」
「どうしたの?」
急に口止めた私に男の子は首を傾げる。
「いや、えっと、名前聞いてないって、今気付いた。」
「あ、ほんとだ。」
「私火神名前って言うの。」
「俺は降旗光樹。よろしく。」
「うん、よろしく。名前でいいよ。」
「え。」
「同じ学年に、双子のお兄ちゃん居るから。」
「そうなの?」
「うん。」
「じゃあ、名前で。」
こうして、私と降旗くんのチキン同盟が(一方的に)生まれたのであった。
* * *
「名前の兄貴って火神だったんだな。」
「うん。大きいよね。」
「でけぇよ。双子だったけ?」
「うん、でも二卵生だから。」
「へぇー…委員会どうしようか?」
「一緒の入りたい。」
「じゃ、図書委員でいい?」
「うん、いいよ。」
「仲いいわね。」
「えへへ。」
「何か照れくさいな。」
「…あの名前が友達作れるなんて、何か涙が・・・」
「綾ひどい。喜び方がオカンみたい。」
prev もどる next