湯たんぽ同士


足元に寒さを感じて、身体を小さくする。
掛け布団を引き寄せてもすぐには暖かくならない。

ある違和感に気付いて布団の中を見る。
ない…寝る前に、掛け布団の下にあった毛布がない…。
冬の寒さ対策のエースの毛布くん…君はどこだい。

…そんな隅で寒くないのかい。毛布くん。
毛布くんは何故かベットの壁側にあった。しかも、縦のまま…。
私の寝相の悪さが問題なのか。そうか。

すっかり冷えてしまったつま先を撫でる。
毛布を整えて、寝れば暖はとれるだろう。
でも、非常にめんどくさい。

寒い中じゃ寝れないし・・・・そんなときは!



「たいがのベットへ侵入です。」

寒い寒い自室を出ると、廊下は余計に寒い。
夏でも冬でも裸足精神の私の足の裏はじんじんと冷たくなり始める。というか、冷たい。

向かい側のたいがの部屋へ急ぐ。

慎重に静かにドアノブを回して、たいがの部屋へ忍び込む。

「…さむい。」

ぶるりぶるり。身体を震わせつつも、素早い動きでベットへ!

「ん・・・。」

たいがは私が布団の中に入ったときに、少し風が起きた。
その風が寒いのか眉間に皺が少し寄った。

たいがは基本ちゃんと上向いて寝るんだよね。
私は右向いたり左向いたりしちゃうタイプ。

たいがの腕を枕にして、ぴったりとくっ付く。
布団の中の暖かさとたいがの体温で身体が温まっていく。

つま先寒いな。…たいがよ、ごめん。
するり、たいがの足へと足を絡ませる。

スウェット越しに冷たさが伝わらないことを祈る。

ぽかぽか。丁度いい暖かさに自然と眠気が私を誘った。



…なんだ。
俺の左半身に何かが居る、ひっついている。

…ま、まさか…幽霊じゃないよな?お化けじゃないよな?
寒い冬だと言うのに、だらだらと汗が出るのを感じた。
いや、ある意味寒気があるのだが。

「…?」

落ち着け。
この暖かさは小ささは…名前か!

目を開けて左下を見下ろせば、すうすうと気持ちよく寝る妹が居た。

…大方何かあって寒い思いして、人のベットに潜り込んできたのだろう。
にしても、寒い。
布団の少しの隙間から入ってくる冷気を感じた。

ひっつきおばけを抱くと暖かい。

俺は再び目を閉じた。

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