2話

私が窓を開けて見たものは、ヒプノシスマイクに登場する彼らだった…

「ここは何処なんだ…?」

「ちっ、知るか」

「あっ、一兄!あんまり動き回らない方がいいです!」

「でも確認しねーとわかんねーだろ…」

そんなわいわいした声を聞いていたら、彼ー…山田一郎と目が合った

「あの、すんません、ここはどこっすか?」

山田一郎が近づいてきた

「あー!オネーサンがいる!なになに?一郎ってば抜け駆け〜?」

「馬鹿、ちげぇよ!」

「すみません、騒々しくて…。私たちはついさっきまでそれぞれのディビジョンに居たのですが、気づいたらここにいて…」

入間銃兎が説明してくれる

『…えっと。ここは、東京です』

緊張して口を開く

あぁ、実際この子達を目の前にするとこんなに圧巻なんだな…と遠い目をしながら思った。

「では、ここはどこのディビジョンですか?」

『……えっと。ここにはディビジョンって言うのはなくて…』

少し待っていてくださいねと告げてから携帯を取り出し、地図を見せる

『ここが現在地です』

「…聞いたことのない地名ですね」

神宮寺寂雷が答える

他の人も首をかしげている

「…おい、まさかテメーが変な真似したんじゃねんだろうな」

碧棺左馬刻の、鋭い視線が私を貫く

冷たい汗が背中を流れた



ピンチ

(助けて…)