スイーツパラダイス!

*スイパラパロ


『わぁぁぁぁあ…!』


スイーツが並ぶ、スイーツパラダイスに来た私



ここは美味しいと有名で、予約を取るのに苦労したのだ


お店の前で並んで待つ


「きゃぁぁ!!」


『…ん?』


なんだか前の方が騒がしいな…


背伸びしてみてみると…


「いらっしゃいませ。2名様ですか?ようこそいらっしゃいました、さ、中へどうぞ」


茶髪のボブヘアのイケメンがお客を中へと案内している


『…あぁ、なるほど』


あの店員がイケメンだから悲鳴が上がったのか…


なんて納得しつつ、自分の番を待った


しばらくして…


「お待たせいたしました」


『…あ』


「お客様、一名さまですか?」


『あ、はい』


いつの間にか自分の番になってたらしい


肩を叩かれ気づくと、イケメンが目の前にいて内心ドキリとする


「そうですか。では、中へどうぞ」


茶髪のイケメンさんに案内され、中に入ると


「いらっしゃいませ!」

「「いらっしゃいませ」」

「いらっーしゃーい!」

「おう、良く来たな!」

「いらっしゃいませ」

「い、いらっしゃいませ」

「いらっしゃいませ!」

「…しゃせ」

「いらっしゃいませ」

「いらっしゃいませ」


『…わぁ』


イケメンが店員が、案内してくれている人を抜いて11人いた


そうか、味だけじゃなくこんなにイケメンがいるから人気なのか…


なんて内心納得しつつ、席についた


「本店舗は、食べ放題プラスお好きな食べ物、飲み物をご注文頂けますので、ご利用くださいね」


と、茶髪のイケメンさんが笑顔でメニューを渡してくれる


『あ、はい…』


「では、ごゆっくりどうぞ」


イケメンさんが頭を下げて下がる


ネームプレートを確認したが、ゆめのさん、と言うのか


…覚えておこ


『さ、食べよう!』


この店は素晴らしく、一人客用のロッカーがあったので、ロッカーに荷物を預け、スイーツを取りに行った


『えーっと…』


お皿を取り、スイーツを吟味していると…


「今は桃とカシスのムースがお薦めだぞ」


『えっ』


いきなり声が聞こえて顔をあげると、コック服を着た男性が微笑んでいた


ネームプレートには、ぶすじま、と


『あ、桃とカシスのムースがお薦めなんですか?』


「あぁ、小官の自信作だ」


『えっ!貴方が作ったんですか!?』


「あぁ」


ぶすじまさんは特に気にした様子もなく笑う


『わかりました!食べてみます!』


「あぁ、左馬刻のコーヒーもお薦めだぞ」


『さまときのコーヒー…?』


「あ?呼んだか?」


『えっ!?』


後ろから声が聞こえ、思わず振り向くと、白髪の男性が


「彼の入れるコーヒーはとても旨いのだ」


『へぇ…』


キラキラした目でみると、さまときさんは複雑そうな顔をしたあと、顔を背けて私にコーヒーカップを押し付けてきた


『え?』


「…俺様の入れたコーヒーだ」


『わ!ありがとうございます!』


喜んで受けとる


ぶすじまさんとさまときさんにお礼を言ってから次へ行く


次はなにを食べようか?




スイーツパラダイス!

(彼らの意外な表情)