相談目指して!

「改めまして!ボク、飴村乱数です!ヨロシクね!ほら、左馬刻も!」

「…ちっ、碧棺左馬刻だ」

『あ、はい、ご丁寧にありがとうございます、江藤みのりです、宜しくお願いします…』

ペコリと頭を下げた

「ヨロシクね!オネーサンッ!」

きゃぴっとしている乱数。

「…ちっ」

それとは反対に左馬刻様はめんどくさそうにしている。

『あ、あはは…そ、それじゃあ私はこれで…』

私はそっとその場をあとにした

「…へっ、おもしれぇ女だな」

「あ、気に入った?」

「悪くはねぇな」

なんて会話してたなんて、知らない


 







ー…


『…はぁ、疲れた…』


近くの公園のベンチに座り、はぁ、と息をつく。

…これで、イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク、全てのディビジョンのキャラに会ってしまったことになる…あってないのは、無花果様や、合歓ちゃん達だ…

『…はあ』

だんだんとこの世界に馴れて来てしまっている。


それは、喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか…私は、判断に困っていた。


『…うーん』

私は、ある人に相談するべく、スマホを取り出した。





プルルル…プルルル…プツッ




〈はいもしもし、神宮寺です〉


『あ、もしもし、江藤ですけど…』

〈あぁ、みのりくんか。どうかしたのかい?〉

『…ちょっと、先生に相談したいことがありまして…』

〈私に相談したいことですか…ふむ、わかりました。では、このあと、都合のいい時間は?〉


『え?えっと、何も予定はないのでいつでも大丈夫ですけど…』


悲しいことに、バイトもまだ見つかってないので、予定はないのである


〈わかりました。ではこのあと、〇時に、一郎くんの家の近くの喫茶店でどうでしょう〉


『え!?わざわざこっちの方まで来てくださるんですか!?』


〈ふふ、たまたまそちらの方に患者(クランケ)がいましてね。タイミングがよかったんですよ〉


『そうだったんですか…』


〈それで大丈夫ですか?〉 


『あ、はい、大丈夫です。ありがとうございます…』


寂雷先生優しい…


〈ふふ、お礼なんていいですよ。それでは後程〉


『はい。宜しくお願いします』


先生の方が切ったのを確認してから切った


先生になら、何でも話せるような気がするから不思議だ。


今のこの胸のうちを聞いてもらうんだ。


私はあるきだした






相談目指して!

(レッツゴー!)