朝のハプニング

「さ、夕飯にするぞ!」


一郎くんは夕飯を作り終えていたらしく、エプロンを外した


『うん、今日のメニューはなに?』


「今日のメニューはハンバーグだ」


『わ!凄い!』


「へへ、スゲーだろ?」


私が褒めると一郎くんは嬉しそうに笑う


「ね、姉ちゃん!俺は布団しいたよ!褒めて!」


「僕のことも褒めてください!」


『ふふ、二郎くんも三郎くんも凄い凄い!』


微笑ましくなって二人の頭を撫でると、二人は照れ臭そうに笑う


「へへ…ありがとう姉ちゃん!」


「ありがとうございますみのり姉!」


『どういたしまして!』


「さ、飯にしようぜ!」


「「うん!/はい!」」


その日のハンバーグはとても美味しかったです。


そのあと、リビングで四人で川の字になって寝ました


夜中に目が覚めると


一郎くん

「…zzz」


熟睡していました


二郎くん

「…うーん…兄ちゃん…もう食えねえよ…むにゃむにゃ…」

横になって熟睡していました


三郎くん

「…いちにい…みてください…」

なにかを見せてるのかな?褒めてほしいのかな?っていう感じで横を向いて熟睡していました


『…ふふ、たまにはこんなのもいいな』


そんなことを思って、私もすぐに寝ました










〜翌日〜


私は誰よりも早く起きて朝食を準備しました


『…あ、おはよう、一郎くん』


「…おう、おはよう、姉ちゃん」


一番に一郎くんが起きてきました


「ふわあ…おはようございます…」


あ、三郎くんが起きてきたようです


『三郎くん、おはよう、二郎くんは?』


「まだ寝てます」


『もう…』


「しょうがねぇ、起こしてくるか?」


『うん、一郎くん、お願いできる?』


「おう」


一郎くんが二郎くんをお越しに言ったので、私は三郎くんに味見をお願いすることにした


『ねぇねぇ、三郎くん』


「はい?なんですか?」


三郎くんがこっちにくる


『お味噌汁の味見、お願いできる?』


小皿を差し出すと、三郎くんは花が咲いたように表情を明るくする


「そ、それは、僕だけですか?」


『え?うん、今日は三郎くんだけだね』


「そっかぁ…はい、わかりました」


三郎くんは笑顔で小皿を受け取り、味見をする


「…!美味しいです」


『!よかったぁ…!』


ほっとして小皿を受けとる


「盛り付け手伝います」


『ほんと?ありがとう!』


「いえ、これくらい当然です」


今日は三郎くんが手伝ってくれたのでいつにもまして早く準備できた

…にしても、三郎くんも大きいな…

なんて思っていると…


「あーっ!!」


『えっ!?』


どこかから声が上がり、思わずそっちの方をみると、二郎くんがこっちを指差していた


『えっ?二郎くん?』


「ね、姉ちゃん!朝からなに三郎といちゃついてるの?!?」


『え!?いちゃついてなんかないけど…』


「いちゃついてる!!おい三郎!こっちこい!」


何故か二郎くんは三郎くんをつれ、キッチンを出ていった




朝のハプニング

(…にしても、三郎くん、大きかったな…)