chaos

「…と、ということで、だ。改めて自己紹介するぞ。俺はM.C B.B 山田一郎だ。改めてよろしく頼む」

「M.C M.B 山田二郎。…しょうがねぇからよろしくしてやる」

「僕はM.C L.B 山田三郎です、宜しくお願いします」

『はい、よろしくお願いします。一郎くんから聞いてるとおもいますが、改めて…江藤みのりです。M.Cネームなないです。よろしくお願いします』

と頭を下げた。

「俺は江藤さんって呼んでるが、こいつらにはなんて呼ばせたらいい?」

『うーん、普通になんでもいいよ。名字でも、名前でも』

「俺たちより年上なんだよな?」

『え?うん』

「じゃあ姉ちゃん」

『え、それでいいの?』

「僕はそれでいいと思いますみのり姉」

「お、じゃあ、俺も姉ちゃんって呼びますかね!」

『え!?恥ずかしい…!』

「「「慣れろ/慣れてください」」」

『うう…』

「あ、そう言えばお前、観音坂さんと何してたんだ?」

「「え、かんのんざかさん?」」

ほぼ同時に二郎くんと三郎くんがこっちを見た

『あ、あはは…』

なんでここでそれをいうかねぇ…

『か、観音坂さんは、私がこっちの世界に来たときに、一番にあった人で…』

「「なにそれ!?」」

「おいおい、そりゃ初めて聞いたぞ!」

『…まぁ、初めて言ったので…』

モゴモゴと言う私に、三人はアイコンタクトを取った

「姉ちゃん、今日買ってきた物見せて!」

『え!?なんで!?』

「いいから!」

二郎が早く早くと私を急かすので、下着だけを抜いてから、荷物を渡すと、三人は私が観音坂さんと買ってきた物を満遍なく調べた。




「…一兄、ありました」

「お、あったか…やっぱりな…」

「くそ、会ったばっかりだってのに…!」

「いや、それは俺らも一緒だろ、二郎…」

『…?』

三人の小声に、私は疑問符が飛ぶ

『どうしたの?三人とも』

「いや、あの、姉ちゃん…これは?」

二郎が見せてきたのは、クロスのペンダント… 

え、これって麻天狼イメージの物では…!?

『まさか…!』

「ええ、そのまさかです。これを」

三郎が渡してきたメッセージカードには、一言


“今日はありがとうございました。また、一緒に出掛けてください”

と…

私は顔が真っ赤になった

「姉ちゃん!?」

「あぁもう!!一人で行かせるんじゃなかった!!」



『…あぁ、』




chaos

(混沌)