沢村栄純
「…何してんの…。」
なぜか食堂の陰に座り込んでるメガネを発見。
御「…やほー、菜穂ちゃん。」
「きもい」
御「ひでー(笑)」
「さっき沢村が探してたよ。」
すると「まだ探してんのかよー」と言いながら手を首の後ろに置いてあからさまにため息をつく御幸。
その光景を見て「あー、なるほど」と納得する。
「逃げてんのね」
御「ははっ、まーな。」
受けてあげなよとも思うけど確かに御幸も今日は練習で沢村の球を結構受けていたし、仕方ない。
休ませてあげるとしよう。
「菜穂ちゃんに任せとけー」
御「は?」
肩をポンポンとたたくと私は食堂を出た。
「沢村―」
沢「あ、菜穂さん!御幸一也いましたか!?」
「今日は御幸もやらなきゃいけないことあるんだって。だから今日は諦めな。」
沢「そんなー!!」
「うるさい。」
あからさまにうなだれる沢村。
あんだけ練習してもまだ投げたりないのか…
「はー、仕方ないなー。
ちょっとなら付き合ってもいいけど?練習。」
沢「ま、まじすか!?って、菜穂さん。
俺がやりたいのは投げ込みなんスけど…。」
「だからそれに付き合ってあげるって言ってんじゃん。
シニアチームのマネジメントしてた頃に軽い投げ込み練習は手伝ってたから。
沢村の球速だったら捕れるよ。」
沢「それならそうと早く言って下せえよ!!
行きますよ!!」
「ちょ、沢村、引っ張るな!」
投げれると理解した途端、すごい勢いで連れてこられた室内練習場。
よかった、今日はもう誰もいなくて。
既に何球か受けてみるも捕れないことはないが
やはり手元で変化するので顔面に当たらないかだけが心配だ。
私がホントに捕れたのを見るとものすごく目を輝かせている。
そこはまあ可愛いんだけど…あいつ…
「容赦ないな、か弱い女子マネージャーに。」
沢「え、か弱い?女子?どこにいるんスか?」
「やめるよ?」
沢「すんません!」
ホント生意気な後輩。
でもこうやって練習付き合ったり、今みたいのも許せちゃう辺り、やっぱり私も沢村には甘いみたい…。
また大きな声で「いきやすよー」と言って投げる姿勢に入る沢村に「はいはい」と言って私もかまえる。
◇なんだかんだで可愛い後輩◇
「沢村―、全然ストライクはいらないし捕りにくい!」
沢「捕る方にも問題が…」
「はい練習おしまーい」
沢「菜穂さぁぁぁぁぁぁん!!!」