「あれが半冷半燃…………。」
名の通り、彼の半身からは氷結がもう半身からは炎熱が巻き起こっている。
「あれが轟くんの力……。」
浴びるように迫る氷結を緑谷くんが避けて、轟くんに近づく。
しかしそれに対して轟くんは灼熱の炎を放出し、
「うわっ!!?」
「何!?何これ!?」
物凄い勢いで爆発し、そして煙幕が巻き起こった。
…………そして。
「緑谷くん戦闘不能!!勝者轟くん!!」
…………………………。
「お、お茶子ちゃん…………どうしよう…………私物凄い人を挑発してしまったかもしれない…………。」
「……………………。」
大破したステージ。気絶している緑谷くん。それだけで私は震え上がった。轟くんの本気を見てしまって、震え戦き、
泣きそうな顔で全ての力を使った轟くんを思い出す。
………………震え戦き、少し笑った。
◇
「…………よし!」
ぱんぱん、と顔を叩いて意識を切り替える。
「さぁーて!!2回戦第3試合は芦戸VS夜魔!!!」
上着を腰に巻き付けて、人間を辞める。
「本気でおいでよ、夜魔!!」
「……もちろん!!」
「…………スタート!!」
三奈ちゃんが投げつけてくる粘液を避けながら駆け抜ける。
そしてそのまま翼を広げ、彼女へ一直線。
「うわ、うわぁ!?」
詰められた距離へ動揺している間に尻尾を彼女に巻き付けて、
そのままふわりと場外へ投げ飛ばした。
「芦戸さん、場外!!勝者夜魔さん!!」
「まぁーた一瞬で勝った夜魔!!ほんとお前のクラスヤベェ奴ばっかだな!?」
◇
「おめでとう!美悪ちゃん!!」
祝!!!3位以内確定!!!!と1人心の中で祝杯を上げながら観覧席へ戻ると声をかけてくれたお茶子ちゃん。
「ありがとう!…………あ、緑谷くん!!」
「え!?あ、本当だ!!手術上手くいったんだね!!」
手術!!?そんな大怪我だったの!?
「大丈夫?緑谷くん。」
「うん、なんとか歩けるようにはなったよ!……夜魔さん達の試合まで終わっちゃったんだね……見たかったな……。」
「大丈夫だよデクくん!美悪ちゃんまた一瞬だったから!」
「うむ!あまり見たところで得るものは無さそうだったな!」
褒められてる……?貶されてる……?
「次は……切島くんとかっちゃん…………って始まってる!!」
言われて見ると、切島くん相手に防戦一方の爆豪くん。
…………うん?待てよ。この試合で勝った方が次の相手………………。
「頑張れ!!!切島くん!!!負けるなぁ!!!!」
「うわ!?何急に!!?」
「夜魔くん!!?」
「……か、かっちゃんが怖いのかな…………?」
「切島くん!!頑張れ!!!!」
爆豪くんには正直相性的にも勝てる気しないし、無慈悲だから降参してもボコボコにされそうだよ!!
頼む!!せめて優しい切島くんに殴られたい!!
なんて願望虚しく、切島くんはそれはもう徹底的に爆破された。私が言うのも何だが、爆豪くんは悪魔なんじゃないかな。