やり過ぎ

「……どう攻略するのかな、皆は。」


「うーん……1組目はやっぱり飯田くんおるからなぁ、飯田くん特攻してスピード勝負で人質救出!とか?」


「そうだね、人質を最優先して救出するならそれが1番だけど……そう簡単には、」


『行かせないよぉ!?』


翼を広げて突風を巻き起こす夜魔さん。それに押されて前に進めない皆。


第1組は飯田くん、蛙水さん、尾白くん、耳郎さんの4人。チームの中では多くも少なくもない4人のチームだ。


『爆豪ちゃんがいないわ!?』


『どこかへ隠れている……!?耳郎くん!!』


『今探してる!!けど、風の音がうるさくて聞こえない!!』


『……やっぱここは先に夜魔やんねぇと!』


そう言って、強風の中夜魔さんに立ち向かおうとした尾白くんと、蛙水さん。しかし、


『…………ま、待って!!』


耳郎さんが叫ぶが、既に背後には。


『……目の前の敵に集中すれば、後ろががら空きになるよなぁ?』


Booom!!!!


「こ、これは…………早速尾白少年と蛙水少女が戦闘不能だ!!」


超至近距離で爆破を浴びた4人。しかし飯田くんと彼がなんとか引っ掴んだ耳郎さんだけが爆破を逃れた。


『……まだ開始数分だと言うのに…………!!』


気絶した2人をロボットが回収していき、改めて2対2となる。


悔しそうに呟いた飯田くんが見据えるのは、なんとも、その、もはや楽しんでるんじゃないのかと思えるほどに不敵な笑みを浮かべた2人。


「……あいつら上手く連携とってんだな。」


「ね、作戦とか考えたのかな……いやでもかっちゃんだしな……。」


「お互いがお互いの行動を読んで、動いてんじゃねぇのか。」


「…………凄いな。」


「あぁ、簡単な事ではねぇ。」


『……人質は解放させて貰うぞヴィラン!!!』


『あぁ?やれるもんならやってみろやヒーロー!』


『簡単には通さないけどね!!』


ヒャハハハ!!!と笑ってる彼らはたぶん本当の悪魔なのではないだろうか。





その後の勝負は一瞬だった。


飯田くんが耳郎さんに爆音を流させて、その場から一気に救助へ向かおうとした時。


飯田くんの前に立ちはだかった夜魔さんは腕を振りかぶり、飯田くんを捕まえようとするが飯田くんはそれを上回るスピードで避ける。


しかしそこまで計算の内だったようで。そこから回り込ませていた尻尾によって彼の片足を引っ張り、


『うぉっ!?』


バランスを崩したところを後ろから地面にその強靭な手で叩きつけた。


そして耳郎さんも同じく。爆音を流そうとした瞬間には目の前にて閃光が。


至近距離にて爆破を受けた彼女もまた吹っ飛び、倒れて動かなくなった。


す、凄い………………けど、


「や、やりすぎだぞ2人ともおお!!」

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