「緑谷くん!!」
「えっ夜魔さん!?」
「私も入れて!!」
「………………え!!?いいの!?」
涙をめいいっぱい溜めた緑谷くん。うん!!と頷けば、その涙はぼろぼろと零れた。
「うわ!?……大丈夫?」
「うん……誰も組んでくれないんじゃないかと思ってたから……!!」
「でも美悪ちゃんなんで?さっき轟くんにも声掛けられとったよね?」
「え、そうなの!?」
「うん。でも嫌って言ってきた。」
「強気!!」
「美悪ちゃん……轟くんと友達になる気本当にあるん……?」
「あるよ!?でも、それとこれとは別問題。私は今ずっと障害物競走で轟くんを抜かせなかったことや、緑谷くんに追い抜かれた事にむしゃくしゃしてるの。」
「うっ……。」
「だから、負かすならどっちが良いかなって考えて、轟くんを負かしたい!!と思ったの!だから来たよ!」
「本当、強気やねぇ……。」
ふんす。と鼻息荒くここまでの経緯を話して、作戦会議。
「へぇ……発目さんはサポート科なのかぁ。サポートアイテム使えるなんて、うちのチーム有利じゃない?」
「そうでしょうそうでしょう!!私のベイビー達の素晴らしさを是非体感して下さい!!」
「うん。有利だよ、それに麗日さんのゼログラビティがあればより有利になる。そして足りなかった攻撃力を補填してくれる夜魔さん…………。うん。やれる。」
「とりあえず、サポートアイテムは緑谷くんとお茶子ちゃんが装備した方が良いかな?」
「美悪ちゃんは……って、いらないか。」
「うん、私には」
個性発現
「元から翼あるから。」
ばさぁ。と羽ばたかせる。
「……改めて見てもその個性凄いね!!部分的な異形化じゃなくて全身の異形化なんて!!……見れば見るほどルシファーに似ている部分もあってかっこいいなぁ!!これだけ多くの部位が発達するのに加えて、パワーも上がるんだもんね、本当にすごいこせ」
「緑谷くん!?私のことは良いから、作戦会議!!」
「あっ!!……そ、そうだったね。その、麗日さんの個性についてはよく知ってるから良いけど、夜魔さんの個性は全容を見たのは今日が初めてだから、詳しく教えて貰えないかな?」
確かにそうだ。今までは腕のみの部分的な力までしか使ってこなかった。同じチームの皆にぐらいはちゃんと説明しておかなければ。
「うん、わかった。……えっと、私の個性は悪魔。考え方としては梅雨ちゃんと同じで、悪魔っぽい事は大抵出来るって感じなんだ。」
「悪魔っぽい事?」
「……物凄く曖昧な感じですね。」
「そ、そうだよね…………詳しく言うと、こうやって、」
手の中に光を集め、
「これを爆ぜさせたり。これを投げつけて爆ぜさせたり。あとは、」
瞳で照準を合わせて、緑谷くんの足元を軽く爆破させる。
「うわっ!?」
「手を使わなくても、威力は落ちるけど攻撃は出来る。牽制ぐらいにはなるかな。あとは、この翼で飛べるのと、尻尾で戦うことは出来る、けど……尻尾の扱いはたぶん尾白くんの方がよっぽど上手だし、大雑把にぶん回すぐらいしか出来ないと思ってて。」
頷く彼らを確認して、あとは……。
「あとは、全体的に筋力上昇。片手で緑谷くんぶん投げられるぐらいには上がってるはず。」
「え!?そんなに!?」
「うん。そう考えると悪魔って意外と肉弾戦得意なんだなぁって思えて笑えるよね。」
いつも思ってしまう。結局筋力かよ!!って。
「あ、あとそれと……弱点があって。」
「弱点?」
出来ればいつ体育祭上、いつ敵になるかわからないし教えたくもないがここで負けたら意味が無い。腹を決めて話す。
「悪魔らしい、と言うかなんと言うか…………光に弱くて。」
「光?」
「うん。こう言った日光とかも苦手といえば苦手でね……逆に夜は昼間よりも動きが良くなる。」
「そうなんだ…………なんか、悪魔っぽいね。」
「でしょ。それで、今ざっと見た中だと……爆豪くん。爆豪くんの爆破は私の扱う爆破とは全然種類が違くて、光の要素が多過ぎる。だから凄く苦手だ。」
「なるほど……じゃあいくら夜魔さんが強力と言っても、かっちゃんとの戦闘は避けた方が良いね。」
「うん、それでお願い。…………最後に、あんまり強力では無いけど、」
最後に一応母より受け継がれた個性の事を話しておく。
基本的にはばあちゃんの個性を受け継いだが、ほんの少しだけ母の個性も受け継いだ。
あまり使う機会は無いけれど、……騎馬戦でなら少しぐらい役に立つかも!