「もうあいつの事は諦めろよ」
決まって泣いているとシリウスがいつの間にか隣に座っている。何回目だろうか、とぼんやり△△は考えるがもう思い出せなかった。
「いっつもシリウスはそういうけど、彼がなんで壁を作ってるかは教えてくれないじゃない」
そういうと、シリウスは顔をしかめる。仕掛け人しか知りえない秘密、でもその秘密を暴きたいとは△△は思わなかった。
「そのことは言えねぇけど、架空の"彼"まで作って味見を口実にリーマスにお菓子を届けるなんて」
「わかってる、でも、それくらいしか私に出来ることはないの」
もうこれ以上は聞かないとばかりに顔を伏せると、やがて隣にいた彼は去っていった。
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