「ねぇ、あなたいつも図書室にいるわよね」
ここは図書室では無かった。今日も彼女は図書室にいるだろうかと考えながら廊下を歩いていた時、なんと背後から彼女から話しかけてきたのだ。
「え、なん、で」
「だってその赤毛目立つし。それにたしかあなた、ハリー・ポッターとよく一緒にいるでしょ?」
覚えられてしまっていた恥ずかしさや、話しかけられたことへの嬉しさから一転、がつんとハンマーで頭を殴られた気分だった。
いつもは誇らしい友人の事が、今は彼女に名前を覚えられているということで憎しみさえおぼえる。
「そう、だよ。ハリーとは友人さ」
所詮は僕なんてこんなものか。と全てがどうでもよくなって、ロンはそれだけ彼女に伝えると走り去ってしまった。
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