放課後今日は4冊本を読むことが出来たと満足しつつ、新たに2冊本を借りて寮への道を急いでいると、向こうから誰か走ってくるのが見える。
今鉢合わせるとこの手の中の本が読めなくなってしまうと方向転換しようとしたが時すでに遅し。

「やあ△△」
「こんにちは、ジェームズ」

ものすごいスピードで追いついた彼はさわやかな感じで声をかけてきたが肩は上下して口からはゼェゼェと息が漏れている。
しっかり彼は私の腕を掴んでおり、逃げられないと悟った私は仕方なく問いかけることにする。

「今日は何がお困り?」

すると待ってましたとばかりに彼は目をらんらんを輝かせた。

「薬品の調合について聞きたいんだけど!」
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