「頼むよ!君しかこんなこと頼めないんだ」

放課後空き教室に入ると恥ずかしそうに手を合わせて頼み込んでくるジェームズがいた。

「その話だけど、ブラックに聞けば良いんじゃないの?専門分野でしょ、あの人」
「いや、シリウスはすぐにあっち方面に持っていくらしいしひとりひとりと長続きしてないからあまり参考にしたくないんだ」

色男はモテて大変だなあと呑気に思う。なるほどそれでもそこで私になる意味が分からない。ジェームズは知らないだろうけど私はこれまで生きてきて男の人と付き合ったことすらないのだ。

「もしマリアが付き合った経験もデートの経験すらなくたって女の子という立場からアドバイスくらいはくれるだろう?」

「ハイ失礼!!!けど否定出来ない」

なんでこんな失礼なやつの頼みを聞かなきゃいけないの、とおもいながらも足は勝手に椅子のそばにいく。まあ、ちょっとくらいならアドバイスしてやらんこともない。
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