「主席のジェームズと優等生のリリーなのに、随分呆気なかった」

漏れ出た私の言葉には少し恨みがこもっていて、どの分際でとため息が出る。
謝罪もお礼も言えなかった内に死んでしまった、会えなくなってしまったことへの悲しみ、恨み。

まさかこんなに早くに逝ってしまうなんて思わなかった。
いつか心の整理がついたらと思っていたらもう2人には会えなくなっていて、世間では生き残った男の子の事でどんちゃん騒ぎだったのに、そのことにひとりでひどく絶望したのを覚えている。

ゴドリックの谷には昼間だというのにあまり人気がなく、2人の墓の前にいるのは私ひとりだった。それをいいことに私の口から言葉がこぼれる。

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