空腹は止まらない



「そういえば入り方がわかんないんだった」

誰かから昔聞いた話では厨房は大広間の真下にあるということだったのでやって来たが、肝心の入り方が分からない。周りに生徒や先生もいないし聞きようもない。さてどうしたものか。つぎにいつ鳴るかわからないお腹をさすっていると後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。

「ミア?」

優しげな、けど控えめな声。振り返るとルーピン先輩、じゃなかったリーマスが立っていた。

「何をしているんだいこんなところで」
「夕食を食べ損ねちゃって。厨房でなにか貰えるかと思ったんですけど入り方がわからないのを忘れてたんです」

えへへと照れ隠しで笑う。なるほどと相槌をうった彼はにやりと笑って私の横を通り過ぎた。



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