グリンデローももう少しで届くはずなんだ、とニコニコしながら彼は奥にあるテーブルへ案内してくれた。
丸テーブルの上にはチョコレートケーキ、そして糖蜜パイが並べられており、魔法でポットが丁度ふたつのカップに紅茶を注いでいるところだった。
そこであ、と思い出してリーマスに紙袋を渡す。手ぶらではいけないと思って通販で買ったチョコレートを持ってきたんだった。
「これ、通販で申し訳ないけどまた今度食べてください」
「ありがとう、私は甘党だから嬉しいよ」
そういいながら彼は紅茶にスプーン5、6杯分の砂糖を入れていた。相当だなあと苦笑いしてしまう。
チョコレートケーキや糖蜜パイを口に運びながらおしゃべりする時間はまさしく至福のひととき。
知らず知らずのうちに顔が綻んでいてあわてて引き締める。
「楽にしてくれていいよ。今は生徒もいないし、私しかいない」
何気ない言葉にドキドキしてしまう。自覚しているのだろうか?格好いい発言をしていることを。
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