カウントダウン



生徒たちの答案とにらめっこする中での楽しみはほかの教科がどのような試験を出したのかということだった。これは生徒たちのおしゃべりからある程度わかった。
一番興味を惹かれたのはリーマスの試験だ。戸外で障害物競走のようなものをしたという。防衛術はからきしなのでクリアする自信はないが、楽しそうなので学生の頃やってみたかったな、などとのんきに考えた。
こんなことを本人に言えばきっと彼はさせてくれるので結果恥をかく展開になるため口が裂けても言えない。

「やっと試験は終わった…」

凝り固まった肩と首をまわして冷え切った紅茶を温め直し飲む。
隣でこちらを見ることなく採点をしながらミネルバはまだこれだけありますよ、というように左手で学年ごとに分けた答案用紙を指ししめした。今だけは見ないふりをすることにする。隣からため息が聞こえた。

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