「ごめんなさい、ジェームズさんが談話室にいたから、話したくて」

ここでようやく女子部屋の方をチラチラみていたジェームズさんがしっかりと私を見た。
嬉しいけれど、彼の眉は下がっている。

「ありがとう。嬉しいよ」

私が好意を向けると必ずジェームズさんはこうして困った顔をする。告白したあの時からだ。
その顔をするということはつまり気持ちに答えられないことの表れなんだろうけど、今更そんなことでは傷つかないし、彼を諦めることなんて出来ない。
それどころか少しは私だけに向ける感情があるとわかって嬉しいくらいだ。

とりとめのない話をしているこの時間だってすごく大切。
ジェームズさんは意外とあまり、話さない。
いつもあんなにエバンズさんには愛を囁いているのに。いつもあんなに悪戯仕掛け人たちと内緒話しているのに。

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