大抵私が今日はどんな授業受けたんですか、とか、悪戯の新作あるんですか、とか聞いてジェームズさんがそれに応える。
そんな感じだ。私はそれで充分過ぎるほど幸せなのだが、周りはそう思わないらしい。
友人やルームメイトからは利用されているだけだからすぐ別れるべきだとか、ひどい男だとか、散々な言われよう。
それは、私の周りだけの人間には留まらなかった。

「やめとけ、あいつは」

友人はたまたま別の選択授業を取っていて、私は空き時間だったから談話室で読書をしていた。
そこに、ジェームズさんの友人であるシリウスさんがやってきて第一声がこれだ。
本にしおりを挟んで閉じ、彼を見る。相変わらず顔が整っている。

「シリウスさん、聞き飽きましたそのセリフ」

そう言うと俺も言い飽きた、と呟いて隣に座る。今日は長居するつもりらしい。

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