「明日、謝ろう…」
ぽつり、とつぶやく。まだ早い時間なので寝室には私以外誰もいない。
決意を固めたことで気が楽になったような気持ちになったので、すこし乱れた布団を直して目を閉じた。
そして、翌日。
「ベル、おはよう」
ジェームズさんに謝らなくては。昨日の決意は朝一番ににこやかに挨拶をしてくれた彼によってはやくも崩れ去った。なぜ、こんなに笑顔なの?
「おはようございます…」
彼とは対象的に消え入るような声で答えた私に気にする様子もなく、ジェームズさんは満足したようにうなずいている。その上、一緒に朝食に行こうとばかりに手を差し出される。ここは談話室だ。他の生徒もいるしもしかしたらエバンズさんも通るかもしれないのに。