「ジェームズさん?」
雰囲気をみるに2人は仲直りをしていないようだった。私が彼らを見ている限りそこまでの喧嘩をしたところを見たことがない。先程のシリウスさんの言葉が頭に響いた。
ベルのことで、ジェームズは俺に怒った
たしかにそう言っていた。なら、確かめなければ。
静かに、彼の方へ歩みを進める。ジェームズさんはぴくりとも動かない。
いつのまにか箒を持つ手は止まっている。
そうして、確かめるように近づいて一歩詰めたら手が届く距離になった。
「シリウスさんに聞いたんです。私のことで喧嘩したって」
沈黙が痛かった。けど、ここで止まるわけにはいけない。
「どういう、ことなんですか?私のこと、嫌いなんじゃないんですか」