++25時ホテルの一室にて/Legenders





 まさか今夜眠れるとでも?、僕色々持ってきたんだ−、今夜はたくさん楽しみましょうね。
 レジェンダーズの初写真集の発売が決まってからは大忙しだ。最近色々な場所に引っ張りだこであるし、ソロでの仕事も多いことから、三人揃っての撮影は困難だろうとは思っていたのだが、まさにここまで大変だと思っていなかった。しかしなんとか三人の予定を調整して、撮影の日程の目処が立ったのだった。三人それぞれのソロのページは既に撮り終え、オフショットの写真は既に選別済み、残るはユニットでの撮影と言うことで彼らの気合いも十分だ。
 翌日朝早くからの撮影ということで、ホテルに前泊することに決まっており、夕方頃から車を走らせて、道中夕ご飯などを食べつつ無事に本日の宿に辿り着いたのが21時頃だった。各々荷物を片付けたりなんだりをして、間取りの関係で一番広い古論さんの部屋で、明日の予定の確認をしようと集まったのは23時頃だった。



「わざとらしく含みがあるように言うのやめましょうね。私、明日早いって再三申し上げてますけど?」

 おやすみなさいまた明日、と彼の部屋を後にしようとしたところで、北村さんにぐいっと手首を掴まれて、あれよあれよと言う間にベッドに座らされる。

「トゲを感じるねー」
「7時に一階ロビーに集合のこと忘れていらっしゃるんじゃないかなって思いまして」
「こうやって集まって何かするというのも中々無いだろう?」
「私も自宅からお気に入りの物をいくつか持ってきたので、まずはこれから始めませんか?」

 古論さんが目をきらきらとさせながら小さな箱を取り出した。ペンギンが描かれている。箱をぱかりと開けると、ペンギンのフィギュアと五角形の魚の描かれたカードが綺麗に並べられていた。どうやら彼の私物のアナログゲームらしい。
 大きな机がありませんから、ベッドの上でしましょう。そう古論さんが言うとベッドにゲームを広げた。ねえクリスさん乗って良い?、部屋の主から了承の返事を貰うと北村さんがベッドの上に乗る。葛之葉さんはちゃっかりと椅子を引っ張り出して、長い足を弄ぶように逆向きに椅子に座っていた。一人で寝る分なら大きく見えるセミシングルサイズのベッドも、こうやって四人集まると狭くて狭くて仕様が無い。1回したら私帰りますからね、私は諦め半分だ。

「このゲームのルールを説明しますね。簡単に言うと、真っ直ぐに動くペンギンを動かして、魚を多くとった方が勝ち、というシンプルなルールなのですが、なかなか奥が深いものでして……」

 古論さんのお話を聞きながら、ちらりと部屋をそれとなく見回してみると、机の上にアナログゲームの箱があと1つ、花札と思しきもの、サイドテーブルにトランプ、ウノが並べられている。北村さんならまだ分かるけれど、左右の大の大人たちがなんでこんな修学旅行生のようなテンションの上がりようなのか。

「──名前聞いていますか?」
「ぼちぼち聞いてます」
「名字、人の話はちゃんと聞くものだと教わらなかったのか?」
「大の大人が年甲斐もなくはしゃいでいて恥ずかしいと思わないんですか?」
「僕まだ二十歳じゃないし」
「左右の二人に言ってるんですよ」

 習うより慣れろ、ですね。そう古論さんから時計回りでゲームを始める運びとなる。正直車の運転の疲れと久しぶりにゆっくりと入った湯船のおかげで眠いことこの上ない。眠そうだね、北村さんが私の顔を見ながらそう言った。外見だけで眠いことが分かるような顔をしているなら切に眠らせてほしい。



  


20180322
レジェが大好きなPのお話(レジェに愛されるP)、315プロのアイドル(ヤンデレ)に愛されて夜も眠れないP


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