伊集院北斗
「伊集院さんの持ってる袋、重そうですけど大丈夫ですか……?」
「少し買いすぎてしまいました」
はは、と笑う彼に、何を買ってきたんです?、と尋ねると缶ビールとチューハイを何本かずつ、と返答した。
「伊集院さん、お酒強いんですか?」
「いえ、実はあまり分かっていなくて。こういう仕事柄、飲みに行くのも抵抗がありますし。サークルやゼミの飲み会にも中々出席出来ませんから」
「それにしてもすごい量ですよ、これ」
「俺も十何本は買いすぎだと思ったんですけど、見ていたらどれも気になってしまって」
これなんかパッケージが可愛くないですか?、と彼が見せたのは、水色で猫が描いてある猫のビール缶だ。
そうだ、彼も二十歳なんだなあ、としみじみと思う。年相応の彼の姿にいやされる。
20171009
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