渡辺みのり
「渡辺さん、お酒飲めそうなのに。飲んでないの意外です」
「俺だって飲みたいけどさー」
時間的にまだ駄目な気がするんだよね、とちらりと時計を見る。時刻は七時ちょうど。確かにこの時間から飲むと、未成年者が居ることも相まって罪悪感がある。
「お酒強いって本当ですか?」
「あー恭二か。アイドルになってからはあんまり行ってないけど、お酒は結構好きだよ」
本当に強いかどうかは別としてね、と彼が言う。
渡辺さんのことだから、おしゃれなバーで一杯とかするのかな、なんて思っていると、大ジョッキできんきんに冷えたビール一気に飲みたいよね、おつまみ塩辛とか枝豆とか、あともつ鍋とかで。そんな言葉が聞こえて思わずんん?!、と声を上げてしまう。
「とても意外というか……」
「なんか言った? あ、今度プロデューサーも一緒に行こうよ。美味しいもつ鍋と焼き鳥出してくれる居酒屋があってね」
「お手柔らかにお願いしますね……」
「はーい」
20171013
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