冬美旬


「冬美さんもされますか?」
「……いえ、僕はこういうの不得手なので。ナツキやるか?」
「ジュンも一緒にしよう」

 冬美さんが了承するより前に、二人にコントローラーが渡されてしまう。
 一回だけですからね、と彼が満更でも無さそうな顔をした。こういうときは男子高校生だなあ、ってちょっと思う。

「あれ、三人だけですか?」
「ここに誰か入ったら勝負にならないだろ」
「あ、すごく今貶されたような気がします」

 鷹城さんがそんなことを言いながら、一つのコントローラーでNPC設定をする。そのキャラクターの設定ですら易しいにしているので、ちょっとだけ胃がむかっとした。確かにさっきはボロ負けしたけれど!

「もしかしたら冬美さんと榊さんめちゃくちゃ上手いかもしれないじゃないですか!」
「二人とも四季からアクセルの踏み方から教わってるし、名前さんとどっこいどっこいだろ」

 ちらりと横を見ると、真剣な顔で説明を聞く二人だ。



20171118

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