若里春名
「若里さんもしましょうよ!」
「えー、名前さんオレも道連れにしたいだけじゃんそれ」
「ばれました?」
「バレるよ!」
秋山さんと鷹城さんの指導の下、隣では冬美さんと榊さんの練習が行われている。最下位は罰ゲームということが決まっているので二人とも真剣な表情をしている。そんなゲーム好き二人直々に教えて貰うなんて私が圧倒的に不利なだけである。だけどこの年頃の子たちは、大人対自分たちでめちゃくちゃ盛り上がるのも気持ち的にとても分かる。けれど私としては確率論として出来るだけ当たらないようにしたい。三分の一よりだったら四分の一の方が良い。
「オレ強いってわけでもないけど、弱いわけでもないんだよなあ。さっきはハヤトに次いで三位だったし」
「伊瀬谷さん破ったってことですか? うわ勝ち目無い」
「そういうこと」
「これはますます私が最下位なることが決定づけられてきたような気がします」
「まあなんとかなるでしょ!」
「実際罰ゲームしないからそんな悠長なことを言って……!」
20171119
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