蒼井悠介
「名前さん! それちょーだい!」
成人組であれよあれよという間に酒盛りが始まって、グループが二つ出来ている。一つはお酒片手におつまみをちょこちょこ食べるグループ、この中にジュース片手に酔ってる?、と思しき絡みをする伊瀬谷さんと若里さん、秋山さんが居るのが少しだけじわる。二つ目は、ゲームに白熱するグループ、未成年の方たちが多いけど、中には天道さんや鷹城さん、舞田さんと言った面々が混じっていて面白いことになっていた。
「どうぞどうぞ。そっちもう足りなくなってます? いくつか持って行きましょうか」
「うん! これと、あれと、あとお菓子がいいな!」
悠介さんの口の中に、ちくわにきゅうりを入れたものを突っ込む。うまっ、と彼が目を輝かせながら言った。
「なかなかに渋い選択……。これも美味しかったですよ」
「え、どれ?」
「ええと、今私の皿に乗ってるの」
「ひとつ!」
「つまみ食いされて私の乗せた分無くなりそうですね……」
「ごめんー! でもテーブルにたくさんあるんだからいいじゃん! あれ、隣の芝の方がよく見えるみたいな」
「隣の芝生は青い、ですか?」
「それ! 名前さんの食べてる物の方が美味しく見える!」
20171203
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