5/12 本日、洗濯日和。



 快晴だ。日差しも申し分ない。風もちょうどいい塩梅に吹いている。これから天気が崩れると言う予報も無い。そして今日は土曜日。そんな日にすることとなれば自ずと決まってくる。
「ハルトさん、もうちょっと身長縮まない?」
「ちょっとそれは、無理かも」
 お風呂場、浴槽に折りたたんだラグを敷いて洗剤を適量かける。水を少し流しいれて二人で肩を掴みながら足で踏んでいく。この作業なかなか骨が折れる作業で、二、三回裏返して水をすすいでも洗剤の泡が消えない。それに結構力を使うからか普段使っていない筋肉を使っているような気がして既に足が疲れている。あと汗が噴き出てくる。
「うあー、裾上げてるのにずり落ちてくる!」
「もう諦めなよ……」
 ハルトさんも長袖の服を着ているからだいぶ暑いのだろう。袖を肘まで上げて、じんわりと額に滲んだ汗を腕で拭う。これだとまだ当分かかりそうだな、と彼が呟く。
「ハルトさんなんでまだそんなに余力あるの……?」
「君よりまだ体力があるからじゃないか?」
「せめてハルトさんが縮んでくれれば私が楽になる」
「それは無理だって……」
 ハルトさんは私に体重をかけながらラグを踏めばいいから楽かもしれないけれど、私と言えば身長が私よりも高い彼の肩に捕まっているから、全然力が入らないのだ。身長格差だ、身長格差。
一度休憩を所望します、と彼に提言すると、彼は君一回休憩したら一時間は戻らないだろう、とじとっとした目で言われて言葉に詰まる。流石私のことをよく知っていらっしゃる。むむ、と唇を噛みしめて彼のことを睨みつけていると、冷凍庫にアイスがあるから、終わったら一緒に食べよう、との提案をされてそれに二つ返事で頷いてから、ハッと私は彼の掌でだいぶ転がされ慣れているのでは、と思ってしまうのだ。

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