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───…「よせ!!薫−−−!!」

「大好き、だったよ…愛してる……────」




「……っ!!」


男が銃を使って女を殺してしまう夢。
男女どちらとも会った事はないし、実際見た事のない場所で起きていて。
これは、私がここ3日続けて見ている悪夢なのだ。
二人の周辺は酷い有様。ビル郡はおろか建物はすべて倒壊している。巨大な兵器こそは使っていないようだが、まるで戦争をしているような世界観。妙にリアルで、起きた時には冷や汗をかいている。

「何なの…」


この夢のせいで、あまり眠れていない私の体には疲れがあった。
予知夢のようなものか、はたまたただの夢なのか、エスパーである私には区別がつかない。

連日の睡眠不足で日中は頭痛や倦怠感があり、思考もぼんやりとしてきている。
これ以上この状態が続くのは危険であり、エスパーにとって脳はデリケートな箇所だ。
あまり気乗りはしないが、背に腹はかえられないという思いで、私は超能力も診察可能な病院へ行くことにした。







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mokujiclegateau