久しぶりの?




「局長、一ヶ月ぶりです!」


私はバベルに戻ると局長室へ向かった。局長室に入ると親バカな局長が泣きながら抱き着いてこようとしたので念動能力を使って避けてみせる。局長は勢いづいたまま、壁に大きくぶつかって怪我をした。
それでも優しい局長は、「久しぶりだから戸惑ったんだよネ!」と笑ってごまかしてくれる。「はい、そうです!」と満面の笑みで言えば仕方ないと言わんばかりの表情を浮かべた。


「…あぁ、そうだ!
どうだったかネ、帰省と短期留学は。」
「久しぶりに両親との時間を過ごせました!それと…新しい友人もできたし、とても有意義でした。」
「よかった、よかった!」


娘の成長を喜んでくれるかのように局長は笑った。私も本心で笑い返す。
と、その時薫たちが皆本と一緒に局長室に入ってきた。


「局長、なんでしょうか」


何があったんだろう、と私はこっそり精神感応能力で皆本の思考をのぞき見する。リミッターが作動している上、皆本に多少プロテクトがかかってたけど、皆本は局長に呼ばれて薫たちと来たことが分かった。
任務がありそうな様子ではない。緊急性はなさそうで安心していると、局長が椅子に座り、口を開いた。


「天理クンは今日帰ってきたばかりだし、
ザ・チルドレンには特別な任務が来ないかぎり、明日からの3日間は公休にするヨ!」


天理クンと久しぶりに遊びたまえ!
と局長が言うと薫たちが「やったー!」と大袈裟に万歳をして喜んでみせる。
続けてすぐ「ね、どこ行く?」「ピクニックがいいんじゃない?」とどんどん話が進んでいる。

皆本は「本当にいいんですか!?」と少々呆れ気味で局長に詰めていたが、
「これも青春だヨ」と局長はにんまりとして言った。
休日に喜ぶ私たちを見ると、皆本はまぁいいかという顔をして肩の力を抜いていた。

特務エスパーが出るような任務がない方が、世の中が平和でむしろ良いのだから。


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mokujiclegateau