ピクニック-2
「やっほーい!チェリーブロッサム!イッツベリービューティフル!」
「完全にコメリカモードね…」
「皆本ー、こっち桜綺麗だよー!」
「あ、ちょっと待て!」
ドライブも兼ね、車で1時間弱の桜の名所に来た一向。
アスレチックも併設している自然公園で、4人は久しぶりに身体を動かした。
普段薫や天理の念動力、葵のテレポートでの移動が多く、純粋に超能力なしで身体を動かすのは学校の体育の授業以外にはない。
久しぶりに思い切り運動してお腹を空かせた薫が、満開の一番大きな桜の木の下を場所取りした。桜が雨のようにふってくる景色に天理は目を輝かせていた。
「やっぱり…桜は散る姿が一番美しいなぁ」
「お腹すいたー!早く食べよ食べよ!」
「あ、私も!!」
待ちきれない薫がお弁当を広げ始める。
天理は大好きな唐揚げを絶対食べると決めていたので、皆にとられまいとすぐそちらに駆け寄った。
「ずいぶん楽しそうだね、久しぶりに見たよ」
「我々も大分騒がしくなってきましたよ…」
久しぶりの団欒に笑い楽しむ天理たちを遠くから見る陰があった。
どうやらこちらの集団も花見をしているようだが…露出の高い服を着た男性やメイドの人形がいたりと、若干変人がまざっているようだ。
「ご挨拶されなくても良いのですか、少佐。」
「まぁいいさ…そのうち、"女王"も"天女"も、僕らのものになる。必ずね。
お前には渡さないよ、皆本…」
_
-8-