離別編Act-5 BAUと探偵団 前編
ドタドタという足音にガラッと開かれるドア
『ハニー!! マイ・スィート・エンジェル!! 具合はー…っ ぇ?? 』
『病院で走るな、ベィビー! エンジェル・ハニー!? 熱ー……ってあれ? 』
『ぇと、ガルシア? デレク?? 」
『私達のピクシーハニー !!良かった!!「きゃっ!?』』
ふわりと抱き上げられて、ぎゅうぎゅうと、抱き締められた。
『白馬邸に行ったら病院に行ったってメイドがいうからサプライズでお迎えに行ったら、違う病院に回った、って聞いて、検査途中で倒れたのか熱出したかって、心配したのよ! もう』
『ガルシア………』
桜はピンクの髪にグレーのフリルのワンピースと紫の縁取りメガネのふくよかな体型の女性を抱き締め返す
『あんまり心配させんな、出かける時はタブレット持てよ。スマホの電源も切ってるからオリジナルベイビーがどーしよ〜〜〜って言いっぱなしだったんだぞ』
『ごめんね、デレク。』
『病院での電子機器は禁止だから仕方ないよ。』
『スペンス!』
黒のシャツにブルージーンズの見るからに体格の良い褐色の肌の青年と、グレーのスーツ姿の茶髪で細身の青年。
『私達もいるわよ。 ガルシアってば受付で早口の英語で捲し立てるし、モーガンも後追って走るから、もう!』
何処のモデルかといわんばかりの体系で見事なプラチナブロンドでダークブルーのスーツの女性
黒のジャケットは定番と着こなしている男性。
『JJ、ホッチおじさん! エミリーとロッシおじさんもいるの?』
『エミリーも日本に行くと言ってたが、彼女は古巣に行ってもらった。 ロッシは警視庁に行ってるよ。 担当のメグレとか言う警部に仁義を切る為にな』
『古巣ってICPO?』
『その通り。 エミリーはCIAにも顔が効くから別サイドからアプローチを頼んだんだ。 日本の捜査は手緩るすぎる。』
『エミリーって語学専門じゃなかった? どっかの大学からずっとオファー来てるでしょ?』
『確かに語学専門だが、凄腕の捜査官で、私の右腕でもあるしな。それにBAUはお前の為ならいつでも動く。』
『ホッチおじさん?』
ひょいっとガルシアの腕の中から自分の腕に移し換えると甘やかすように頭を撫でる
『あ、ひでぇ! ガルシアの次は俺が抱っこする予定だったのに!』
『早い物勝ちさ』
『っつたくー。 まぁ、元気ってのが分かったからいいけどさ。』
『デレク、マイハニー。我慢我慢。サラは仲間内じゃ唯一のお姫様なんだから』
『わかってっけどさ。 4ケ月ー… いや5ケ月ぶりなんだぞ? 動画は抱っこできねーし』
『ハハ…っ なら、姫の抱っこの役を、デレク・パパに譲ってやるよ』
苦笑したホッチナーがデレクにバトンタッチをする。
『よっ! そう来なくちゃ。 おいでFairy』
『もー! 皆してお人形扱いする』
ぷー、と頬を膨らませるものの細い腕はデレクに向って伸びる。
『ははっ! お前は可愛い可愛いドールさ。 誰よりも可愛い俺達の宝物』
『まぁ、飛行機の中でサラのパパが!!って 寝る間も惜しんでPC使ってケヴィンたちと連絡取り合ってたガルシアとデレクにはかなわないよ』
『そーゆーお前も資料の山を片っ端から読んでたよな。』
『スペンス!』
『久しぶり。 一寸、大きくなったね。 チェスはしてる?』
『うん! 先週、やっと探君に勝てるようになってきたの! 5回やって1回位。 でもスペンスのように20手とか30手先はまだまだ読めなくていっつも読まれちゃう』
『あんたは今のままで十分よ。』
『リードと丁々発止のチェスをするにはあと5年はかかるんじゃねーか?』
『リードはFBIのチェスマスターだ。AIを負かすからな』
『サラのIQなら3年もあれば僕を超すよ。10歳でMIT卒業も夢じゃない。コツさえわかればAIなんて負かせる事も簡単だから。サラには僕の持ってる知識の全てを教えてあげる』
『ちょっ! 想像できちゃうからやめて』
『10歳で… ありえる』
『ダメダメダメ〜〜〜っ BAUの天才君はリードだけでいいの! 私の天使に物騒な事させたら許さないんだから!』
『天才ハッカーが何を云う』
『桜、ガルシアとリードの生徒だもん!』
『アンタは特別! でも、アンタは私のようになっちゃだめ。 お姫様でいればいいの」
『ガルシア?』
『私達のエンジェルのパパを殺したんだから、何処にだって潜って上げる。 縁を切った裏の連中を総動員してもいい。 アンタの事は私達が守ってあげる。だから桜はお姫様のままでいて頂戴』
『ガルシア………』
ガルシアからホッチナーの腕の中に移り、そしてデレクの腕に腕に移り撫で撫でと弄くられる桜
「ぇ、えーーっと、桜、ちゃん? この人達は?」
会話についてこれずに目をパチクリする蘭
(予想外に早すぎる!! バレたら、ヤバいよなぁ…………)
早口の英語(『』)での会話について行けない蘭と英語の分からない元太と歩美。
片言の英語しか分からない光彦
英語は分かるが知らないフリをするしかできないコナン。
「あ!」
挨拶のハグと会話にハグを返していた桜が場所を思い出す
「ごめんね。 吃驚しちゃって紹介する前に御喋りしちゃった。 ぇっとね。 パパの仕事仲間。Behavioral Analysis Unit。 行動分析班で犯罪者の行動を元に逮捕して行くのが多いいんだけど、検挙率はFBIでもトップクラス。 私の自慢のお兄さんとお姉さん達。」
「行動分析?」
デレクの腕に抱かれて儘答える桜
『ベッドにいるのが江戸川コナン君と。コナン君の居候先の毛利蘭さん』
『コナン?』
『解った!『 サラのメールにあった、絶対音感を持ってる超絶音痴少年!!』』
『『と、空手の日本高校生チャンピョンのラン・モウリ』』
「って事は、君がサラが転校した日の音楽の授業で喧嘩吹っ掛けてボロマケした、事件引き寄せ死神付きのメガネボーイ!!」
「って事は、カチューシャの似合うキュートガールがアユミちゃんで、茶髪のガールがいつも冷静なアイちゃん」
「細身のボーイはピアノが上手なミツヒコ君で」
「すこぉしダイエットが必要なお相撲さん体型ボーイが少年探偵団の団長のゲンタ君」
「さーすが、記憶力抜群のお姉さんとお兄さん達!」
日本語に切り替えて話を始めたデレク達にパチパチと手を叩く桜
『こんなんで拍手されても』
『ねぇ? お茶会の写真、贈ってくれたから解って当然よ』
BAUの面々は苦笑する。
「…よ、よろしくね、お兄さんにお姉さんたち! 僕の所為で心配させちゃったみたいでごめんなさい(ってか、コイツ、死神ってどーゆ―紹介をしてるんだ)」
コナンは頬を少し引き攣らせながら答えた。
「ま、誤解したのは俺達もだ。気にする事はないさメガネボーイ」
「そうね。 ワンパクはほどほどにしないと、パパやママやそこに居る可愛いお姉さんが心配するわよ」
「はーい……」
コナンは小さく首を竦めた。
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