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騎馬戦は第一種目を勝ち抜いた43名から、自由にチームを組んで行う事になった。

出来れば知り合いと組みたいけど、お茶子ちゃんは緑谷くんのチームに行くって言ってたし私も混ぜて貰おうかな...。

でも緑谷くんは個人で持っている点数が高すぎて、あのチームに行くのは危険な気がする。

そこまで勝ちに執着してる訳じゃないけど、ここで負けるのも後から悔しいってなりそうだし...変なチームになるよりは、勝てそうなチームの方がいいかもしれない。

グルリと見渡せば、爆豪くんにA組の数人が詰め寄っていた。

確かに彼のチームは勝ちに近いだろうな。

でも、ちょっとチームワーク問題がありそう...

勝手に暴れる彼を想像し苦笑いが溢れてしまった。

すっとその集団から顔を背ければ、次は轟くんが視界に入った。


彼も彼なりに色々考えているのだろう。

既に何人か声をかけてチームを組み始めていた。



私には声が掛けてくれないのかなぁ...なんて、思ってしまった。

けど彼はこちらを見る事なく、飯田くんに声をかけていた。

それを目の当たりにし、しゅんっと無意識に尻尾が下がりかけた時だった。



「おい。」

グッと掴まれた肩に驚いて、思わず耳がピーンっとなる。
振り向けば意外な人物がいて更に驚く。


『爆豪く「来い」』

『え?...私?』

「テメェ以外誰がいんだよ!!」

おら!と首根っこを掴まれ、半ば引きずられるように連れてこられた場所には切島くんと瀬呂くんがいた。


「狐森?」

「あーなるほどな。狐森に炎で壁でも作ってもらうって算段か?」

『え、あ..ん?』

「テメェは俺の馬だ。」


親指をビシッと下に向けながらニヤッと怖い笑みを浮かべた彼に、私は状況を整理する。

まあ確かに炎で壁作ったり尻尾で敵追いやったり、防衛としてはかなり働ける自信があるけど...。


『え、私下?』

「ったりめーだろ。テメェは俺の援護してりゃいいんだよ!」

『む...』

なんでいちいち怖い顔で睨んでくるかなぁ。

そもそも男子メンバーの中に女子一人って、普通だったら私上でしょ。
1番身軽だし、身長差的にも...。


あ、待って。そうか。
ここ、普通の学校じゃないじゃん。

当たり前に“普通”基準で考えてしまったけど、よくよく考えたら雄英って普通じゃないんだった。


「ま、まあまあ!前は俺がやるからさ!」

『...うん、わかった。後ろで上手くフォローするね!』


納得した私に、ニッと笑顔になった切島くんは、よし、勝つぞー!と楽しそうに私と瀬呂くんに肩を組んできた。

「ほら、爆豪も!」

「あぁ!?んなの、やんねぇよ!!」

プイッとそっぽを向いた爆豪くんに、私は尻尾を伸ばして引き寄せる。

『ほら、皆で勝と?』

小さく笑顔を向ければ、彼は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。

すかさず瀬呂くんが爆豪くんの肩に腕を回し、私たちは輪になって小さく円陣を組んだ。

「勝つぜー!!」

『「おー!!」』

「...ちっ。小学生かよ。」

さっき爆豪くんのチームは問題ありそうって思ったけど、訂正しよう。
切島くんのと瀬呂くんのお陰で、ある意味バランスの良いチームな気がして来た。

さっき一瞬でも下がりかけた尻尾が、嘘のように左右に小さく尻尾が揺れた。



「お?なんか轟のやつ、めっちゃこっち見てね?」

「おぉ、向こうもなかなか考えられたチームだな。」

「けっ...勝つのは俺だ。」


3人揃って轟くんのチームにバチバチと火花を送っており、私もそちらに目を向ける。

パチっと合った轟くんとの視線。


まだあの顔してる。
それもさっきより険しい顔。


ねぇ、本当にどうしたの。

昨日、「明日頑張ろうね」って笑顔で別れたのに。



「狐森、行くぞ?」

『...うん。』






すみません、騎馬戦の細かい話飛ばします!
また別途番外編で書くことにします><






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