>岩泉Side
「......ちっ」
スマホを片手に、既読が付いていないメッセージ画面を見て自然と舌打ちが出た。
先週、凪とバッタリあったあの日、俺はその日の夜にメッセージを送った。
内容は短い。
悪かった。の一言と、来週烏野と試合をする。という2行だけだ。
メッセージを送った翌日、俺はクソ及川に何も聞かなかった。
あいつも俺に何か言いたげそうな顔をしていたが、結局凪に関しては何も言って来ないままだった。
何故凪が烏野に行った事を言わなかったのか。
恐らくあいつも明確な理由はわかっていないし、仮説として影山関連なのではと思っているに違いない。
凪は全力で否定していたが、正直俺だってクソ及川と同じ様な事を考えちまってる。
ただ、それを口にしてしまうと、それが事実になってしまうのではと怖かった。
.
あと数時間で試合が始まる。
及川はタイミング悪く捻挫の最終検診が今日しか予約できなかった。
ギリギリ試合には戻れると言っていたが、最初からはきっと出れないだろう。
「岩泉さん、監督が呼んでます!」
「あぁ、すぐ行く。」
そう言ってもう一度スマホ画面に視線を落とせば、先ほどと変わらない既読のつかないメッセージが2つ画面に映されていた。
俺は小さくため息を漏らし、スマホを閉じ鞄に放り込んだ。
その直後、スマホが新着メッセージを一件受信していた事に気付いたのは試合終了後だった。
「お前ら、準備すんぞ!」
短めですが、終わりです。
ちょぴっと原作に寄りつつな内容にしてます!